ば、民藝の器は窯の中の火に任せ、発酵も菌に任せ、どちらも見えない力、人間の思い通りにはならない世界ならではの美しさや美味しさがあります。
(民藝運動の中心人物の一人河井寛次郎の言葉)
■「暮らし、味わう」
「食べることは生きること」
という言葉を持ち出すまでもなく、衣食住の中で食は特に欠かせない存在です。お料理をする、お気に入りの器を使う、そんな「食べる」という日常を通して、食卓という場面を通して、豊かさを考える、暮らしやふるまい、生き方に思いを馳せることが出来ると思います。
「人間は食べたもので出来ている」
食の大切さを伝え、暮らしの豊かさを伝えるためにテマヒマを開業しました。
■「場」としてのテマヒマ
通販会社勤務だった反動というわけでもないのですが、オフラインのリアルな「場所」へのこだわりがあります。自宅でも職場でもない所謂「サードプレイス」、心地いい居場所を作りたいと考えていて、ヒトとモノ、ヒトとコト、そしてヒトとヒトを繋ぐそんな場所、お越しになった目的とは違う、別の何か持って帰って頂ける店を目指しています。
(食に関する古書は店内でも読めてもちろん購入も可能)
私たちの商品・お店のこだわり
■カフェ
テマヒマのカフェでご提供するのは「自分を大切にする」ゴハン。カラダとココロを整えるメニュー、それは言わば脳ではなく腸が喜ぶお食事です。流行りのインスタ映えとは程遠いものです(笑)
ランチは3-4週間に1度メニュ替わる「お味噌汁を選べるおばんざい定食」一品のみ。
ある週の一例ですが
・3種類のお味噌を選べるお味噌汁
・土鍋で炊いた発芽玄米
・スパニッシュオムレツ
八丁味噌のデミグラスソース
白味噌と酒粕のホワイトソース
・納豆ドレッシングのサラダ
・菜の花の醤油麹辛子和え
・豆腐の味噌漬け
・ミョウガの甘酢漬け
・豆乳ヨーグルト、酵素シロップがけ
あくまで家庭料理の延長ではありますが、お味噌を中心に発酵食品たっぷりのメニューです。”お味噌ってお味噌汁以外にも調味料として色々使えるのね”とか、”家でもやってみようかしら”といった声をよく聞きます。(ちなみに大阪は味噌消費量全国ワースト1)
脇役になりがちなお味噌汁はテマヒマでは主役。
お味噌汁のお味噌は月替わりの米味噌、定番の麦味噌、豆味噌の3種類の中からお選び頂くことが出来て、ご注文毎にお味噌を溶いてお出ししています。ご注文の際に丁寧にお味噌のご説明をすることを通して、お味噌の地域性・多様性・伝統性についてもお伝えしていてお客様同士でご家庭のお味噌について語り合う姿が店内でよく見られます。
お味噌は、家庭の味であり、実家の味、もっと言えば故郷の味。
情報や流通が発達することで、地域の特性が失われつつあるのはとても残念なことです。
お味噌は量り売りでも販売しています。
(型染作家宮入圭太氏に制作をお願いしたオリジナルの味噌地図)
木曜日限定の「お味噌汁も選べる味噌キーマカレーのセット」
こちらのセットお味噌汁のお味噌を選べて、発酵食品たっぷりです。さらに味噌キーマカレーは、チーズ、キムチ、納豆、ヨーグルト味噌漬けの卵のトッピングも選べて発酵食品同士のマリアージュをお楽しみ頂けます。
カフェメニューも、定番の味噌シフォンケーキ、味噌パウンドケーキ、豆乳葛プリンと全てお味噌を使ったもの。
味噌シフォンケーキは生地にお味噌を使用。土鍋で炊いた自家製あんこも人気です。
冬限定スイーツのぜんざいとお味噌の食べ比べセット。
土