ごあいさつ
日本映画発祥の街「京都」で長年映画制作に携わってきたスタッフが、学生の街「京都」で映像を学ぶ学生と学生監督で映画を撮る!という発想からこのプロジェクトはスタートしました。監督以外の学生にとってはコロナ禍でインターンの機会も無く、この作品が初めての経験でした。泣いたり笑ったり落ち込んだり怒ったり、我々と対等にぶつかり合ってできた作品だと思っています。最後はスタッフ・キャストそして支援してくださる皆様と全員でこの作品の完成を喜びあいたいのです。どうかこの作品を完成させ、劇場で公開できるようご支援を賜りたく存じます。 プロデューサー 武村敏弘
人は自分を、周りを、評価します。彼女もみんなと同じように評価し、評価されました。マルがほしい。あの人から、みんなから、マルがほしい。彼女はそうして、周りの評価で答え合わせをしないと自分自身にマルをつけることすらできませんでした。しかし、ほんとうは答えなんてありません。彼女もそれを理解していました。白紙の解答用紙を前にペンを握りしめ、考えあぐねます。答えのない解答への最適な形はマルか、バツか、別のなにかか。結局描くことができないままインクは乾いてしまいました。今再び私は、白紙を前にしています。でも、怖くはありません。この作品を応援してくださるみなさんがいるからです。白紙を堂々と掲げ、空欄を画面に透かして、登場人物たちにペンを託しました。どうか、彼女たちと共にマルつけを手伝っていただけませんでしょうか。 監督・原案 ますだあやこ
この作品を書いている時、私は今まで出会った「大人」を思い出していました。尊敬できる人も沢山いましたが、不器用な人もいました。それが当時の私にはとてもいじらしくあった覚えがあります。弱さの愛し方のせいです。今でもそれはいじらしく、時に悔しい。もう私も二十になったのに、おかしいですね。私たちは自分の弱さも、誰かの弱さも愛することが苦手です。だって、傷つくのは怖いから。だけど、知らんぷりはバツが悪いし、きっとまた、悔しくて泣いてしまう。主人公達はそんな正解も不正解もない世界で、自分が自分に丸をつけてやれるように大人になろうとしています。いい意味でも、悪い意味でも「子供は大人の背中を見て育つ。」と言うようにそんな背中を必死に追いかけています。そして、この作品に携わった全ての若者も傷だらけになりながら、前を向いて走っています。そんな彼らの、私達の先導を担ってくださるとこの上なく心強く、幸いです。 監督・脚本 板野侑衣子
プロと学生が共同で作る映画って??
今作品は24歳と20歳の女子学生監督2人を筆頭に、大学生スタッフが各部署に散りばめられております。
各パートにプロのスタッフは1人ずつ。その他は全員、京都で映像を学ぶ20歳前後の大学生です。
まだまだ未熟な私たちですが、プロの背中を見て必死についていき、考え、挑戦し、失敗しては学び、再
び挑戦する。
どうか”プロ”と”学生”という二つの側面からのアプローチが作り出す映画にご支援下さい!!!
監督は、24歳と20歳の女子大学生。
監督 ますだあやこ
「本作品にて監督を担当します、ますだあやこです。本作品は思春期真っ只中の高校生たちが、学校という狭い世界の中で懸命に息をするお話です。同級生、家族、先生、そして私自身。近すぎて、そこにある心すら見えない彼女たちは、脆くて、弱くて、だから、強い。踏み出す先を未来だと信じて歩く彼女たちの姿が、見てくださる方にほんの少しでも勇気をあたえますように。そう願いながら、描きたいと