日という一日に意味と実感を与えることが制作のすべてのようなものでした。
完全に自分だけのために描きはじめた「誕生花のためのグラフィック」でしたが、その後、多くの方々の目に届くようになります。
様々な声が耳に入ってくるようにもなります。
「ついてない日だったけれど少しだけ前を向いて終われそうです」
「明日を迎えるのが楽しみになりました」
などの声を届けてくれる人がいました。
花言葉に自分の解釈を重ねて思いを巡らせる人がいました。
花と自分のパーソナルなエピソードを語って聞かせてくれる人がいました。
自分のために描いていたものが、結果として、毎日、どこかの誰かに何かを贈るような行為になっていて、遠い場所からそれを受け取ったことを教えてくれる人がいたこと。
自分を元気づけるためだったはずのものが、自分以外の誰かの目にとまって、それがまた別の新しい感情を生んでいるということ。
「自分のためにやっていることが、誰かのために何かを生んでいて、それが広がっていくこと」
それははじめ、計画的に意図していたことでもなければ、予想していたことでもありませんでした(そこまでの器用さを持ち合わせてはいなかったので)。
しかし、絵や言葉に救いを求めている人がこんなにたくさんいたのか、という驚きに近いしみじみとした気づきがありました。
そうして描きつづけていくなかで、この一連の作品の存在する意味みたいなものが、描き手の自分だけではなく、それを見てくださる自分以外の人々によって新しく作られている部分もあるなと思うようになりました。
そういった当初の想定の外で起きている作品の広がり方をある意味楽しみながら、ここまで続けてこられたのかなと思います。
今回、「誕生花のためのグラフィック」のすべてを画集に綴じ、自分以外の人が手に取ることができるような形で世の中に送り出すというのは、これまでの自分にとって、新しい決断でした。
同時に、今まで自分のために創作活動をつづけてきた自分が、最後に、ほんの少しだけ自分以外の誰かのために何かを残すことができる仕事なのかもしれない、と感じています。
これまでの活動
いくつかの雑誌に取り上げていただく機会もありました。
玄光社「ファッションイラストレーション・ファイル2020」巻頭特集Showcase
翔泳社「ILLUSTRATION 2021」
資金の使い道
今回、募集いたします資金は以下のような使途で使用させていただきます。
・印刷費(色校正込)
・材料費(紙・インク等)
・装丁の加工費
・梱包費
・発送費
・支援者様へのリターン費
・CAMPFIREへの手数料
リターンについて
リターンは全部で4種類ご用意させていただきました。
詳細はリターン一覧ページをご覧ください。
実施スケジュール(予定)
このクラウドファンディングはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、プロジェクトを実行し、リターンをお届けいたします。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。
このプロジェクトが、多くの方々の目に留まりますことを願っております。
のもとしゅうへい