有機農業(オーガニック)の生産者支援プロジェクト

有機農業(オーガニック)の生産者支援プロジェクト
化学合成された農薬や肥料を使わず、安全で安心な有機(オーガニック)農業は、イタリア14.5%、スペイン8.7%、アメリカ0.6%と比べ、実は日本は0.2%と極めて低い。そのため生活者がもっと有機生産者を知り、予約することで販売ロス軽減と生産者支援を行い、日本のオーガニック比率向上を目指します。

 数あるプロジェクトの中からご覧頂き、誠にありがとうございます。
青森県むつ市で有機農産物のインターネット販売を行っております森隆幸と申します。

 弊社は約10年ほど有機JAS認証農産物を始めとする自然農法や特別栽培など、第三者の認証を受けた農産物を販売させていただいております。有機生産者は日本では0.2%ととても限られたマイノリティー的な存在です。必然的にその数には限りがあり、その多くはさまざまな法規制により一般の物流には乗りません。しかし、私たちは頑固そのような商品にこだわり、生産者とともに進む道を選んでいる、どちらかと言うと変わり者です(笑)

 私たちの使命は生産者とともに商品を育て、有機農法の継承と拡大を行うことと自負しています。そうしなければいつまで経ってもその魅力を皆さま人伝えることができず、有機農産物が普通にスーパーに並ぶこともなく、さらに後継者が育たず、優秀な日本の有機農法の技術が消えてしまうからです。だから、とことん拘る。次世代に安全で安心な農産物をつなぐためにも!

 そもそも弊社ふるさと21は世の中にネット販売が産声をあげた頃、ソフト開発を生業にしていました。そのときにある親しい有機栽培のりんご生産者から、有機栽培のりんごは流通に乗りづらいから、ネットで販売したいとの相談を受けました。そして販売を開始してわかったことは有機栽培の農産物を買いたくても買えない方がたくさんいる、ということでした。先の通り有機農産物は有機JAS法に基づき、安心安全を担保するためには流通時に有機農産物以外のものとの混載はできません。しかも少量のため、荷台を埋めることができたいため、結果的に流通に乗せることができず、それは現在も同じです。

そこで、ふるさと21は有機農産物が必要だ、買いたいというお客さまにために有機(オーガニック)農産物のインターネット販売を本格的にスタートさせました。当時も今もニッチなマーケットですが、添加物過敏症の方や、病中病後、そして意識あるお客さまに支えられてきました。

農薬や肥料を使わないのがなぜそんなに難しいの?

 そんな声を聞くことがあります。もちらん農薬や肥料を使わなくても農産物はできます。家庭菜園では多くの方が農薬や肥料を使いたくないと思って実施していると思いますし、実際に収穫できていると思います。でも、形や色、大きさはどうですか? プロの生産者として形や色、大きさや味はとても大事なことで、それを無視しては稼ぐことはできません。日本には美しい四季があります。梅雨の時期には多くの雨が振り、高温多湿な夏があります。害虫の大好きな気候です。その中で有機農業で売り物になる生産物を育てるのは至難の技。しかし、それを実現したごく僅かな匠だけが有機栽培(オーガニック)生産者としての称号を国から与えられるのです。

 しかし、日本の有機農業は有機JAS法に従う必要があるため手間も費用もかかり、家族経営の生産者や新規就農者にとっては農法は同じなのに有機栽培や有機農法という言葉を使用することはできません。そのため、ふるさと21では、比較的容易に認証が取れる自然農法認定や特別栽培認定など第三者認証がある商品も取り扱っています。認証は全てではありませんが、商品の透明性のために生産者にはお願いしています。ただい、一番大切なことは生産者の話を聞き、土作りや堆肥、肥料や害虫対策などを把握し、商品をみて実際に食べてみることだと思っています。

 私たちが扱う商品はどれも生産者の顔だけでなく、個性が見える商品です。商品に生産者の個性が出る