【魅了】バイカラーのグラデーション! 折りたたみ牛革レザーバッグで街にでよう! 

【魅了】バイカラーのグラデーション! 折りたたみ牛革レザーバッグで街にでよう! 
折りたたみ傘のように持ち歩く牛革製エコバッグをつくりたい。「軽くて個性的なバッグで!」試作品を繰り返して1年。最高品質フルグレインレザー製トートバッグの完成です。きれいなバイカラー・グラデーションがあなたの魅力をより引き立てます。

感です。エコバッグは,普段持ち歩くものであることから,重みやかたさがない,肌になじむソフトな触感に仕上げています。シリコンワックス系のプロテクターを塗布すると輝きを維持でき,長く愛用していただけます。

「雨が降ればワンコインのビニール傘。買い物ではビニールエコバック」から,ステージを高めませんか?

およそ300gの軽さでポータビリティ重視した商品設計

当初の発売予定は昨年10月ころを計画していたのですが,新型コロナウイルスの影響で海外にいけなくなっただけではなく,国際郵便がストップしているために試作品を送ることさえ難航しました。一部の国際便は利用できるのですが,それはとても高額です。

製作に当たっては,オンライン会議を頻繁におこなって試作品を繰り返していくのですが,カラーなどの繊細な要望については,モニター上ではどうしても確認が無理なのです。スマホ技術が発達しているとはいえ,光や角度などによっては誤差があり,機種間差もあるようでモニターに映る色は「参考」に過ぎないのです。このやりとりはなかなかたいへんで,一度は根負けをして面倒になり「いいや,O K!」を出しましたが,手元に届くと色は似ているものの別の色ということがありました。

たとえば,イエローを指定すると,わたしがイメージするイエローと現地バングラデシュ人がイメージするイエローは全く別のイエローでありまして…。レモンのような淡いイエローを指定しても,ターメリックライスのようなイエローが出てきたりします。

「このイエローとあなたのイエローのどっちがいいと思うの?」というと,「この色!」とターメリックライスの色を指さすのです。ほかの人に同じ質問をしても異口同音(汗)

「そうか。彼らはいいと思う色を精一杯につくってくれているんだな。淡いイエローがよいのだけども彼らなりによりよくとする気持ちでターメリックイエローにしてるんだな…」

そこで,カラーについては,色見本帳を送ることでお互いに手元にある見本帳のページと番号を指差して,カラーを一致させることで問題を回避しました。ところが,バングラデシュでは書籍の輸入にも,およそ2倍の関税がかかるために。2000円の書籍は現地におよそ4000円になります。

すると「そんなお金は持ってないよ」と,空港から連絡が入ったこともありました。

そんなこんなで昨年11月,コロナ感染者40万人超えの渦中に単身でバングラデシュに入りました。
バングラデシュ鉄道と線路付近で生活する人々(ウットラ付近)

さて,大きな難題は「コロナ禍」ではあります。次の難題は「バリューの付加」でした。折りたたみ式の本革バッグだけでしたら,「ポリウレタンレザーでも安くていいよ」という方もいるだろうと思います。そこで牛革にバイカラー(ひとつのアイテムに2色の配色)にすることで、これまでのエコバッグとは一味違う、個性的なデザインに挑戦しました。グラデーションは,リズム感があり持っているだけでポジティブな気分にしてくれます。

しかし,この技術は難航を極めました。そもそもの技術的な問題と色の再現性のほか,この完成イメージをバングラデシュのチームに伝えることが大きな課題となりました。オンライン会議では伝えにくい問題も昨年11月に現地に入って直接伝えることによっておよそ解決しました。それでも試作を繰り返して,ようやく完成にこぎつけることができました。

Bangladeshと日本の国旗前で工場責任者と著者(2020年11月)

一般的に,本革といえば重みがあるイメージです。アメリカで購入し