みなさんこんにちは!つくば牡丹園スタッフです。
世界最大級の牡丹・芍薬庭園「つくば牡丹園」 は、都内から車で40分の場所にもかかわらず、カワセミも訪れるほどの豊かな自然が広がり、すり鉢状の美しい景観、60,000平米の敷地内に「百花の王」とも言われる牡丹・芍薬合わせて800種6万株を育てる世界最大級の牡丹・芍薬の庭です。 中には齢150年の古株やここにしかない珍しい種もあります。
つくば牡丹園の広大な土地がすべて農薬不使用・酵素農法で管理されているのが特徴で、 土職人の心と技、独自の農法は、専門家や愛好家の間でも注目されています。 地球にやさしい、子供なども安心して土にまみれて遊べる貴重な場だから、 園のテーマは「GO NATURAL」。 思いっきり自然に触れてもらい、自然に回帰してもらう貴重な経験を提供しております。
Peony Garden Tokyo つくば牡丹園では、草生栽培と呼ばれる農法、除草剤や殺虫剤を使わず、農薬不使用で牡丹と芍薬を育てています。植物同士のアレロパシーのバランスを観察、コントロールし、牡丹・芍薬と相性の良い植物を共生させることで、病害・害虫から守っているのです。実践でこの農法を活用しているところはまだ珍しく(もしかしたらないかもしれません)気候変動問題が取り沙汰される中、植物・土・地球にとって良い農法として注目され、茨城大学・東京農工大学との共同研究や海外からの視察なども受け入れています。
サラブレッド堆肥エコシステム
20年以上、農薬不使用・酵素農法を実践している当園では、茨城大学農学部および農事組合法人 大地のめぐみ(いずれも茨城県稲敷郡阿見町)と共同で「サラブレッド堆肥エコシステムプロジェクト」を推進しております。サラブレッドで有名な美浦ですが、馬フンの処理には大きなコストがかかる上、堆肥化過程の馬フンの成分が雨水で地中へ浸透することが霞ヶ浦などの水質汚染の原因の一つと考えられてきました。当園では馬フンの短期間堆肥化に成功。実際に農家で使用したところ、野菜の収量や品質が向上、当園でも牡丹や芍薬の花が大きくなり、花期が長くなり色づきも良い結果になりました。商品化された堆肥「サラブレッドみほ」は、現在、当園はもちろん地元のホームセンターなどでも販売されております。
サラブレッドはドーピング検査が厳しく、抗生物質などが含まれない餌を食べているため、その馬フンは安心安全。ミネラル含有量が高く、微生物がバランス良く保たれるため、強い土になるのです。その結果、畑では害虫や病気も減り、当園のように農薬不使用で育てられるように。「サラブレッドみほ」は即効性と土壌改良効果のどちらも高いのが特徴です。短期間で堆肥化できるので巨大な堆肥センターなどが不要で、環境循環型の持続可能な地域農業システムとしていま注目されているのです。
茨城大学農学部との共同研究
土壌改良メソッド(生物性、化学性、物理性)の標準化
持続可能な栽培方法(農薬不使用・酵素農法、有機物堆肥化、不耕起草生栽培など)の開発・実証
6万株の牡丹と芍薬を守りたい
つくば牡丹園は一年のうち、4月中旬~5月下旬のお花の時期だけ、開園し皆様に愛されてきました。
しかしながら、去年は、新型コロナウィルス感染拡大に伴う緊急事態宣言もあり、皆様にお越しいただくのが難しい状況でした。今年もまだまだコロナ禍が続いており、先が見えぬ状況です。
それでも牡丹や芍薬は、強く咲き誇り、私達を励ましてくれました。
毎年ご来園いただいた方にも、「元気をもらった」などの声