プロジェクト概要
■「雪の積もらない路面」を開発する
「雪の積もらない路面」を開発するために有志団体「Surface Builder」を創設し活動しています。まずは、そのような路面の開発をしようと考えた理由についてお話ししたいと思います。
有志団体の創設者のひとりである山本は、雪国である富山県育ち。15歳の頃、歩道が除雪されずに除雪された車道を歩く子供や高齢者を見たとき、
「もし、道路に雪が積もらなければ歩道を皆が歩いていたはずだ。雪の積もらない道路を将来つくりたい」という想いを持ったことが始まりでした。
そして、大学では寒冷地の土木構造物の研究、そして建材メーカーに入社し商品開発のノウハウを蓄積しながら現在の有志団体を立ち上げるに至りました。
さらに、2019年に東京都主催のビジネスコンテストにて路面開発をテーマに発表、約1,800件の応募の中から10人のファイナリストに選出されました。東京都ビジネスコンテストホームページ(外部リンク)
■「雪の積もらない路面」で雪国の日常を変える
こうした技術によって、どんな方たちが、どのように助かるのかを具体例を挙げてみます。
◆Before:歩行者が歩道を歩く際、凹凸で歩きづらく、さらに車道の消雪パイプからでる散水が歩行者にかかることがあります。さらに、車道を歩けば交通事故のリスクがあります
⇒After:雪の積もらない歩道をつくり、安全で快適に歩くことができる歩行環境を実現します。
◆Before:雪が降れば、出勤・通学するために早く家を出発しなければいけません。
⇒After:個人の邸宅の玄関、事業者店舗の駐車場を除雪する労力や時間を削減できます。
◆Before:地方高齢化が進む中、高齢者の除雪作業事故が減らない現状
⇒After:高齢者の除雪する作業をなくし、事故・ケガを減らします。
◆Before:SAPA、鉄道、バス停などの公共インフラにおける除雪負担
⇒After:事業者にとって低コ
スト、安全・快適に公共インフラを維持管理できます。
■「雪の積もらない路面」と既存の除雪方法の違い
除雪方法には、主に消雪パイプ(散水)、凍結防止剤、除雪機、ロードヒーティング等があります。しかし、既存の除雪方法は労力や維持コストなどの問題があり、それぞれ一長一短があります。
そこで、私たちが開発を進めている「雪の積もらない路面」は・・・
・除雪に係る労力・人手が不要、
・雪捨て場が不要、
・維持管理として電気や熱エネルギーが不要
という既存の除雪方法にはないメリットを有し、かつ建設・維持・廃棄までのライフサイクルコストを考慮したコストパフォーマンスに優れた路面インフラを目指しています。
■「雪の積もらない路面」の技術的検討と実現性
私たちは1つの技術に固執することなく様々な視点から開発を進めているところですが、具体的に開発している構造のひとつに、「ステップアンドフラット構造®」があります。
この構造は、上図のように路面の下に空間があり、雪が降ると路面の隙間から雪が透過することで路面上に雪が積もらず、人が歩くと荷重によりその周囲(歩行者の周囲半径2m)が平らになるというものです。
既に、小型模型を製作し機能性を確認し、特許を複数出願・登録をおこなっています。
サクセス後のプラン
■クラウドファンディングにより実現したいこと
◆25万円を達成した場合 :アーリーアダプター(顧客)や共創していただける外部組織との共創・連携強化を図るため、雪国の生活や事業者の課題など現地調査、開発を進めます。その結果を応援していただいた皆様に共有いたします。
◆100万円以上を達成した場合 :人が実際に歩くことができるモックアップ用の1/1スケールの実物大模型(道路)をさらにグレードアップさせます。その成果を応援していただいた皆様に共有いたします。
さらに、FMEAなど設計課題に対して荷重や安全性、機能性における性能試験を外部組織との協力により実施。駐車場空き地に
実物大の道路模型を施工します。
サポーターの皆様へ
■応援をムダにしないために心掛けている3つのこと
世の中で起きるイノベーション(変革)は、異業種との共創によって生まれています。そのため、私たちはメーカー、広告業、通信業などの異業種の有志たちが集まり、有志団体「Surface Builder(サーフェスビルダー)を創設しました。
私たちは、活動するために特に3つの点にこだわっています。
①開発の実現可能性 :技術面・知的財産戦略、金銭面・資金調達
②事業の持続性 :事業の顧客・アーリーアダプター、経営・ビジネスモデルの明確化
③製品の品質・安全性・機能性 :他組織と必要なフェーズで共創し、実績を積み重ねる
■社会を良い方向へ変えるキッカケを応援してください。
自分たちの利益に固執するあまりに事業が実現しなければ意味がありません。幅広い選択肢をもちステークスホルダーやエンドユーザーのために実現可能性にこだわり活動しています。
応援していただいた皆様と一緒に、社会を変えるキッカケを共有したいと考えていますので、何卒よろしくお願いします!!