こんにちは!オーストラリア🇦🇺メルボルン🐨在住の”サイエンスかーちゃん” J-Kids LABのゆきこと申します。オーストラリアに永住し、日本人の夫と二人の子どもたちと暮らしています。この度初めてのクラウドファンディングに挑戦することにしました。
私は2019年から、オーストラリア在住の日系の子どもたちに、日本語でキッズサイエンスを広める活動をしています。ビジネスや私生活を通して感じたことは、英語が第一言語の国でのバイリンガル育児、つまり子どもの日本語力の維持は容易ではないということ。日本語学習に苦労したり嫌いになってしまう子どもたち、子どもの日本語学習にどこかで線引をしなければならないお母さんたち、お母さんが日本語で話し子どもは英語で話す、そんなケースを多く目にする中で、日に日にキッズサイエンスの枠を超えたもっと大きな日本語継承のための私塾を創りたいという思いが募りました。
海外在住の日本人家庭や、国際結婚で海外に住んでいる日本人の親にとって、バイリンガル育児、子どもたちに如何に日本語を継承していくかというのは、常に語られる大きな課題です。英語(現地語)が第一言語の環境で子どもたちが日本語力を維持していくことは容易ではありません。
幼児、未就学児については定期的な日本人親子の集まりがあったり、民間の日本語での習い事も比較的多いのですが、小学校に上がるとそういった機会は一気に減少します。
詰め込み学習によって日本語嫌いとなってしまうケース、現地家族の理解協力が得られずに日本語学習の継続を諦めてしまうケース、他の習い事との兼ね合いで日本語学習の継続を断念するケースも多く、そのような場合、日本語力の維持は子ども本人と日本語話者の親の努力に委ねられてしまいます。
そんな子どもたちにとって、楽しく日本語力を維持するための大きなモチベーションになるのは、
1.定期的に日本に一時帰国して、祖父母や親戚・近所の方々と交流したり、国内旅行をしたり、日本の幼稚園や小学校
に数週間の体験通学をして先生や友達と交流すること
2.日本語で何かを習ったり、イベントなどに参加して日本文化を体験すること
3.同じ現地在住の日本人の友人を作り、頻繁に日本語で交流すること
こういった生きた日本語を使ったコミュニケーションの機会は、子どもたちにとってかけがえのない思い出となり、自分のルーツを感じ、日本への親愛の情を育みます。
しかし現在、世界的なコロナ禍の影響で国境が閉ざされ、海外在住の日本人は一時帰国をすることができません。メルボルンに住む私たちは合計3回、延べ200日以上に渡る厳しいロックダウン生活を経験しました。行動規制により、各種日系のイベントも実施できない状況が続いています。
すぐ会える距離に日本人の友達を作ることが難しい場合も多く、コロナ禍での行動規制によりそれは一層顕著となりました。
言語は使う機会と必要性がなければ消えていきます。家庭内の一方の親との会話のみで日本語力を維持するというのは、他の家族や周囲の絶大な協力がない限り想像以上に難しいものです。日本語を継承しながら子どもたちを育てていくためには、教材よりもまず先に、日常的に日本語を使う必要のある機会を家庭の外でも提供することが必要だと感じています。
私たちがコロナ禍の生活で得たもの、それはオンラインの繋がり、コミュニティの力です。私は新たな時代の選択肢としてオンラインを積極的に取り入れ、オーストラリアの日系の子どもたちのために、オンライン日本語アカデミーを設立したいという構想にたどり着きました。
オンライン日本語アカデミーは、同じ環境にある日本人親子を、物理的な距離の壁を超えて繋げます。詰め込み学習とは一線を画すアクティブなアプローチを採り、様々なイベントやプロジェクトを通して、子どもたちに生きた日本語を使う機会を提供し、表現する力を養います。
日本のバックグラウンドを持ち、日本語でのコミュニケーションや深い思考ができる海外生まれ・ハーフ・クォーターの子どもたちが、これか
らの時代に国際人として活躍してくれることは、将来の日本にとっても大きな希望です。オンライン日本語アカデミーがそんな子どもたちを育む力になることを信じて、一人でも多くの方がこのプロジェクトに賛同支援してくださることを願います。
・オーストラリア在住の日本人親子の繋がりを作り、日本語や日本文化の継承活動を広めます
・日本語話者の親と子どもが家庭内で日本語で会話できるようにします
・兄弟姉妹間の会話も日本語でできるようにします
・「日本語をもっと使いたい」と思うような楽しい体験と機会を提供します
・日本在住の祖父母や親戚、友人との日本語での会話に困らないようにします
・親子のオンラインスキルアップを目指し、オンラインでの日本語自己表現の機会を作ります
・日本人ママが日本文化に関するスキルや知識を子どもたちに伝える場を提供し、ママの自己実現を応援します
・デジタルコンテンツ作成(成果物の一部がクラウドファンディングのリターンになります)
・他国(日本を含む)在住の子どもたちとの日本語オンライン交流会
・キッズメンバーによるライブ配信
・キッズメンバーのライブインタビュー
・ゲスト講師、ママ講師によるオンラインワークショップ
・オンライン音読・ひらがな・漢字大会
・キッズ動画クリエーター・YouTuber養成講座
・キッズサイエンスプログラム
・親子で考えるプロジェクト(予算から何ができるかを参加者主体で考えます)
・オフラインイベントやワークショップ(コロナの状況により実施できない可能性があります)
・日系イベント出店 子ども販売員(コロナの状況により実施できない可能性があります)
オーストラリア・メルボルンから東京への距離は約8200kmです。いつかまた自由に故郷日本に帰れる日を願い、支援額100円につき1kmとカウントして目標達成額を82万円と設定しました。
オンライン日本語アカデミーの初年度設立経費と、メンバーシップ費の補填に充てさ
せていただきます。
◎設立費、運営費 約15万円
◎メンバーシップ費補填 約9万円
◎プロジェクト企画開発費 約18万円
◎デジタルコンテンツ制作費 約12万円
◎講師料 約6万円
◎ロゴ、デザイン制作費 約2万円
◎諸経費 (郵送/印刷/材料/各種サービス利用料 等)約10万円
◎雑費、予備費 約2万円
◎クラウドファンディングサイト手数料10% 約8万円
目標額から算出したオンライン日本語アカデミーの開催可能期間は4ヶ月(2021年6月〜9月)です。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。目標金額を超えた場合は、開講期間を延長して運営します。
オンライン日本語アカデミー参加者の金銭的負担
コロナ禍での経済的負担を軽減するため、アカデミーメンバーシップの月額費用をクラウドファンディング資金から補填します。アカデミー入会希望者は入会金としてリターンのメンバーシップ(500円〜3000円)を購入いただくだけで、月額費用は一切かかりません。
演奏者が直接集まらなくてもインターネット上のやり取りで完結する「テレワーク演奏動画」を見たことがある方も多いかもしれません。2020年はコロナ禍で多くのテレワーク演奏が制作されました。今回、テレワーク演奏動画を監修から編集まで手掛けるシドニー在住の加藤久恵さんに、本クラウドファンディングにご賛同・ご協力していただけることになりました。「歌声と笑顔のコラージュで元気と希望あふれる動画を作りたい」「離れていてもできることがある」そんな想いを込めて制作された久恵さんの作品は「ボイスコラージュ(*)」と名付けられ、メディアでも紹介され、人々に感動を届けました。
*「ボイスコラージュ」は加藤久恵さんが手掛けるプロジェクトの活動及び作品を表すオリジナル名称です。
本クラウドファンディングのリターンの一つとして、オンライン日本語アカデミーメンバーによるボイスコラージュ動
画を制作します。ご支援者のお名前をエンドロールに掲載したり、実際にボイスコラージュに参加できる権利をリターンとしてご用意しています。貴方のご支援のお気持ちや歌声を一緒に世界に届けませんか?
ボイスコラージュ動画はYouTubeに公開予定です。
3月下旬 クラウドファンディング開始
4月下旬 クラウドファンディング終了
6月1日 オンライン日本語アカデミー第一期発足
9月下旬までに リターン発送
目標金額を超えた場合は、開講期間を延長して運営します。
2021年1月に、オンライン日本語アカデミーの無料プレ講座を5日間開催しました。
総勢76組、約100名の子供たちがオーストラリア各州から参加しました。
「将来の夢を書く」「将来の夢を動画で話す」「早口言葉に挑戦」「今年頑張ることをライブ配信する」という4つの課題に親子で取り組み、笑顔と希望の溢れる5日間となりました。その様子をまとめた動画が本ページのトップ画像にリンクされていますので、ぜひクリックしてご覧ください。
このプレ講座の延長と発展となるオンライン日本語アカデミーの開校を待っている親子がたくさんいます。
日本語教育の公的支援の隙間にいる多くの子どもたちに、みなさんのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
発起人プロフィール
井口 由紀子 (いぐち ゆきこ)
1975年埼玉県生まれ。
お茶の水女子大学 理学部 情報科学科卒業後、大手ICT企業にてプログラミング・製品開発に携わる。
2006年にオーストラリア・メルボルンに渡り、現地ICT企業にてブリッジSE/プロジェクトマネージャとして製品管理に携わった後、国営ラジオ局SBS日本語ラジオにてカジュアルプロデューサーとして生放送でのニュースリーダー、インタビューアを務める。
結婚、出産後にJ-Kids LABを立ち上げ、キッズサイエンスを通して日本語を継承する活動を開始。
オーストラリア永住権保持。二児の母。
本クラウドファンディングのプロジェクト内で使用し
ている画像や動画は全て、掲載許可済みのものおよび発起人が掲載権利を有するものを使用しております。