無料塾を立ち上げたきっかけ
はじめまして。NPO法人TERACOYA代表理事の大山です。
私はこれまで塾講師、家庭教師、高校講師、予備校管理など、様々な教育現場で勤務してきました。
学びに意欲のある子どもはたくさんいます。
しかし、私の体感としては、生徒の熱意に本気で向き合うほど、塾側からは嫌がられました。
時間外に無料で質問対応をしたり、「まずは学びの場が楽しくなくては」と考えてゲーム性のある授業をしたりすると、塾からは、「言われたこと以外はやらない方がいいですよ。お金をとって授業している教育ビジネスなのですから」と言われました。
少し、自分の体験談をお話させていただくと、こんなこともありました。
お世辞にもこれまで真面目とは言えなかった中学3年生の男子生徒が、受験3カ月前、真剣な顔で偏差値16も上の高校に行きたいと言い出しました。すると、塾は彼を必死に止めました。
私も塾から、「彼の受験を諦めさせてくれ。無理だと言ってくれ。彼が落ちたら塾の合格率が落ちてしまうから」と言われました。
しかし、私は彼を全力で応援すると決めました。彼の挑戦を、真剣に保護者に話すと挑戦をサポートする決断をしてくれました。生徒が初めて本気で自ら高い目標を設定し、家族も応援してくれる。であれば、生徒を全力で応援するしかありません。
私は男子生徒と、早朝朝4時半からファミレスで秘密特訓をし、偏差値16上の志望校に見事合格しました。それが生徒にとって絶大なる成功体験になったのは言うまでもありません。
もちろん、すべての塾が「生徒の挑戦よりも、ビジネスを優先する」といった考えを持っているわけではないでしょう。ただ、一律的な教育をビジネスとして行う以上、生徒一人ひとりのニーズに応えるのは難しいという塾業界の限界はあります。
こうした経験から私は、誰でも自由に学ぶことができ、生徒一人ひとりの挑戦に向き合い応援する無料塾「寺子屋ラッキー」を立ち上げました。
塾で私が教えていた元生徒たちも楽しみながら手伝ってくれ、いろいろなアイデアも出してくれて、今の寺子屋ラッキーができあがりました。
↑生徒からのサプライズメッセージ
「無料」であることが、生徒の主体性を向上させる ~寺子屋ラッキーの取り組み
寺子屋ラッキーでは、無料と、自由な学びの場であることにこだわっています。その一番の理由は、生徒の主体性の違いです。
生徒が来たいと思って来るのと、行かされて来るのでは生徒のモチベーションや顔つきがまるで違います。有料だと、どうしても、保護者の「もったいないからちゃんと通って欲しい」という強制力が働いてしまうことがあります。
小中学生は、時に塾での勉強よりも大事なことがいっぱいあります。それは家族との時間だったり、友達との時間だったり、一人の時間だったり様々ですが、それを犠牲にしてでも塾にいかなければならない、と生徒に感じて欲しくないのです。生徒にとって、塾に行くことも、自分にとって大事なことの1つになってもらいたいと思っています。
そこで、寺子屋ラッキーでは、何を学ぼうと生徒の自由としました。
強く多くを言わなくても楽しい学びの場にいるだけで、ふと周りを見渡すと勉強している先輩がいる。
その環境から自主的に、学校の予習復習、学校の宿題や他塾の宿題、検定の対策などを勉強するようになりました。
寺子屋ラッキーでは、訪れた生徒の学力に応じて、講師がその場その場で学習内容を考えていきます。
夏休みの宿題に一緒に取り組むのも、受験勉強をするのも、一歩進んだ学
習内容を先取りするのでも構いません。生徒が自由に学びたいことを学ぶことを重んじることで、そこから興味の芽をのばす事ができます。
月1回だけ通うのでもいいし、気が向いたときに来るのでもいい。生徒の状況に応じて、柔軟に受け入れます(出欠確認は行っています)。
そんな新しい教育の形でスタートし、みるみる生徒は増えていき、生徒数は約40人程になりました(新型コロナウイルス流行前)。
そして、生徒が主体となってNPO法人を設立することができました。理事の半数は生徒です。
支援をお願いする理由
新型コロナウイルス感染症の影響で学校が休校した際は、オンラインで毎日授業をしました。今は、学校基準のソーシャルディスタンスを取り、慎重に人数制限を行い、小学生10名、中学生10名の人数限定塾として運営しています。
高校生や大学生の元生徒たち中心のボランティアの力で、生徒みんなに目が行き届く塾が保てていましたが、ボランティアに頼っていては、不安定な運営になる可能性もあります。
そして何より、今まで無償で精力的に手伝ってくれた元生徒たちも、コロナ禍で経済的に苦しい中、これ以上ボランティアで働いてもらうのではなく、きちんとしたアルバイトとして、せめて最低賃金でもお給料を払いたいと思うようになりました。
そこで、無料の塾を続けていくために、クラウドファンディングでご支援を呼びかけることにしました。
目標額は150万円。
今後1年間の学生講師の謝礼と、諸経費(教材・機材費用、講師の募集選考、交通費、研修費)のみに活用させていただきます。
今回、私と小学生〜大学生が一丸となってクラウドファンディングを作りました。
生徒にチャレンジ精神と成功体験を味わってもらいたい。
このページを「シェア」していただくことも、本当に大きな力になります。
何卒、応援よろしくお願いします。
応援メッセージ
ー小学6年生Yさん
ー小学5年生Tさん「寺子屋のよいところは先生やみんなとコミュニケーションがとれて、勉強に集中できる場所というところです。」
ー高校1年生Nさん「先生との距離が近く気軽に質問できる点、自分の苦手なところを楽しく克服できる点が良いと思っています。」
ー大学1年生Jさん「飲み物も用意されていてリラックスした状態で効率よく学習できると思います。」
ー大学1年生Mさん「私は先生として関わらせていただきました。やる気に満ちあふれた子どもたちの中には、学校の授業より進んだ範囲を学習する子も多くいます。もちろん学校の課題や苦手な範囲を丁寧に学習する事も可能です。このような場がこれからも利用できるといいなと思います。」
資金の使い道
【目標金額150万円の内訳】
人件費:約105万円(学生講師代にのみ使います。)
広報費:約26万円(リターングッズ原価・送料含む)
手数料:約17万円 (9%+税)
教材費:約2万円
実施スケジュール
【目標達成の場合】
5月下旬 リターン発送開始
7月中旬 活動の状況をメールにて具体的にご報告いたします。
※なお、実際のコミュニティセンターでの活動の様子は随時見学可能です。
<All-or-Nothing方式で実施します。>
本プロジェクトはAll or Nothingによるプロジェクトであり、目標金額に1円でも満たない場合には不成立となってしまいます。皆様からの思いのこもったご支援を受け取ることができません。(ご支援者様へ全額返金となります)
【所在地】
神奈川県横浜市立勝田小学校内コミュニティハウス
【お問合
せ先】
reiwa.teracoya@gmail.com