鎌倉時代から京都梅の古品種、幻の「城州白」梅のワイン、ワイン醸造で上品な梅の風味
無着色無香料優しく柔らかな熟成感、こんないい酒が眠ってしまうのはもったいない!
国外向けの特別3年熟成、国内外飲食店需要減で今だけ限定数のみ国内小売に登場
「梅醸酒」京都生まれ、国内小売に未流通・・・です
皆さまこんにちは、株式会社プレミアム・サケ・コンソーシアムの上野と申します。「日本の酒を価値ある酒に」との思いから熟成をテーマに、「眠っている価値ある酒を発掘する」サイト秘蔵酒.com と、熟成酒専門BAR「酒茶論」を運営しております。
昨年からご存知の通り、飲食店需要がなくなり酒業界も大きなダメージを受けております。 しかし、新たな挑戦を続ける人々や仲間のことを聞き、皆様にお伝えできること、紹介させていただきたいと思います。
今回、国内で造られ国内で買えない?という希少な熟成梅ワイン「梅醸酒」(ばいじょうしゅ)、優しい味わいの日本の酒です。この程いい熟成酒が、もったいないことに蔵の中に眠っているとのこと。
どうやら女性に人気の酒は、オジサン上野より同じ女性の眼から紹介してもらう方が良いでしょう。ワイン・お酒のライターの伴さんにバトンタッチいたします。
日本の美味しいお酒が日本で買えないなんて
ワインジャーナリストの伴良美です、初めまして。
ワインを中心にライターを20年取材活動をしております。私が日々のお酒の仕事で、最近特に思うことは「日本の食とお酒」の楽しみ方。和食と合う和のお酒というと、まず日本酒や焼酎を思い浮かべる人が多いことでしょう。
「その地の食にはその地の酒が合う」よく言われますが、近年世界で評価を高めている日本ワインも、四季折々の食材を使う和食とよく合います。さらに海外の旅行者に大人気の梅酒も、食前酒に楽しまれる日本が誇るお酒ですね。
今回「国内で小売流通のない」量の限られたお酒、京都の幻の梅をワイン酵母で醸造、3年瓶熟成の「梅醸酒」ご紹介いたします。
ワイン製法で、主張しない主張
(京都市街から北へ約50km、丹波黒豆等で有名な、京の食を支える京丹波町)
和食に合う地ワイン造りを目指し、京都の奥、山あいで小さなワイナリーが40年以上に渡り取り組んでいます。京都の食風土に寄り添う繊細なワイン造りの「丹波ワイン」さん。実は1980年代にワインの国際コンテストで幾つも受賞してきた実力派。梅ワインもスパークリングタイプが、フランスのコンクールで受賞もしています。
(チャレンジインターナショナルデュヴァン2006「城州白 JOSHU HAKU」)
目指すのは、繊細な日本食に合う優しい日本のワイン。食材の宝庫と呼ばれる京丹波にワイナリーを構え、食材を重視するスタイルは、インパクトや個性重視の現代ワインの流れとは一線を画します。
清澄後の発酵で雑味を抑えたり、過度な樽熟成を嫌うなど、ヨーロッパワインとは方向の違う、飲み飽きしない優しくキレイな味わい。日々の日本の食事に肩肘張らないお酒、とファンが多いのも頷けます。
梅醸造のワインは自然な味わい
(レギュラーの梅ワインたちもカジュアルに人気です)
このスタイルで京都の希少種の梅を使い、ワイン醸造で造る梅ワインが生まれています。和の食に梅テイストは合いやすいもの、香りの良さとキレイな酸味で人気です。
「生き生きとしてる」「甘過ぎず上品な感じ」「香りがいい」・・・
ワインとも梅酒とも違う独特なテイスト、でもちゃんとワインなんですね。大量生産のものと違う