そんなタイミングで訪れたのが新型コロナ感染予防策による「全国一斉休校」。
世のお母さんがみんな大変だったあの時期を私は全くうまく切り盛りできませんでした。
小学校2年生の娘と課題を一緒にやれば、教え方が下手なのか我が子は日に日にやる気を失って行きました。
4歳だった息子は遅く来た赤ちゃん返りで自分でできることもやらない日が多かったです。
10ヶ月だった3番目は動き出しが早く、あっという間に歩き出し、寝ている時間以外目が離せない状況。
そんな中、やっても終わらない家事のタスクに疲弊して家族に当たることも増えてしまい、一気に家族の関係が悪くなっていくのを感じ、危機感を覚えました。
もうすぐ本格的な仕事の再開を考えていた時期だっただけに、本当に自分は今後「育児、仕事、家事」を両立していけるのかと真剣に悩んだ時期があります。
周囲からは
「すでにパンクしている様に見えるから仕事をやめた方が良い」
「家族のために今は仕方ない、我慢しなさい」
そんな風にも言われたこともありました。
しかし私は、仕事をしなくなる自分を想像することができませんでした。
そうは言っても、このタスクをどうしたらいいのか。
何かを手放さないといけない…。
「やらなきゃいけない」「母だから仕方ない」「やるべきなんだ」
そんなスパイラルに入っていた時にある方からいただいた助言が私の考えを一転させました。
「やりたくないことを一生懸命やるって社会悪。もっとやりたいことで社会に貢献して」
「嫌々作るお母さんのご飯って迷惑」
「仕方がないからやり続けるのは思考停止、どうやったらやめられるかを考えて」
「世間が考える良いお母さん、良い妻のことは一度忘れて自分の本心に従ってみて」
そんな言葉をいただいた事で踏ん切りがつき、自分の本心に従って
「仕事じゃなくて、主婦業を削減することにしよう。」
そうして「主婦業9割削減を目指す」という目標を決めたのがことのはじまりです。
2020年6月にブログで「主婦業9割削減を目指します」と宣言をすると、たくさんの身近な友人から反応をいただきました。
言わないだけでやめたい人が多いんだなと感じました。
どうせなら自分がやって良かったことは共有していこうと考え、専用のブログを作りました。
それをきっかけに様々なメディアに取り上げていただくことになりました。
最初に取り上げていただいたメディアは「AERA」でした。
注目いただいたのは、私の取り組みが今の日本では珍しいことだからだと思います。
否定的な意見もいただきましたが、同じようにタスクが多すぎることを悩んでいた方からは感謝されたり、共感の声をたくさんいただくようになりました。
関テレ「報道ランナー」オンライン取材風景
この取り組みを知った方からは、
「自分も削減してみようと思った!」
「削減アイデアを取り入れたら時間と心に余裕が生まれた」
「悩んでいた気持ちが救われた」
「仕事を続ける勇気が持てた!」
「もっとママが力を抜ける社会にしたい!」
などなど、私がこの取り組みや発信を続けることで、多くの頑張り過ぎているママの心を楽にできるのでは?と考えるようになりました。
また、
「この取り組みを世の中にもっと知ってもらって、日本のワーキングマザーの役に立ちたい」
と言ってくれる仲間にも出会いました。
Twitterで私の取組を知ってくださり、「自分も手伝いたい」とおっしゃ