はじめに・ごあいさつ
はじめまして。株式会社 稲佐山観光ホテル・専務取締役の小林央幸と申します。
当ホテルは稲佐山の中腹にあり、世界新三大夜景にも選ばれた長崎の美しい景色を見渡すことができます。また、美味しい料理も自慢のホテルです。
他にもグループとして、長崎IKホテル、レストラン珍陀亭チトセピア店、稲佐山山頂展望台ひかりのレストランを営んでおります。
おかげ様で昨年創業80年を迎えることが出来ました。
これも今までご愛顧頂いた皆様のおかげと心より感謝申し上げます。
しかしながら、新型コロナウイルスの影響で、観光地 長崎も厳しい状況が続いています。
弊社もキャンセルが続出し、今年に入ってからは、ほぼ休館状態です。
なかなか先の見えない状況ですが、スタッフ一同、またお客様に安心して来て頂ける日を待ち望みながら、日々、サービスの向上を目指し頑張っています。
下を向いていてもどうにもならない!
今できることはないか?
観光地 長崎を再び盛り上げるきっかけを作りたい!
そこで、以前から温めていたアイデアを実行することにしました。
新しいご当地グルメ「長崎スープカレー」の開発です。
商品開発の背景
もともと個人的にカレーが大好きで、10年ほど前から、ルウを使わずスパイスだけでつくる「スパイスカレー」を趣味で作り始めました。
当初は全然おいしく出来ませんでしたが、徐々にスパイスの配合のコツを覚え、今では人にふるまう機会も増えました。
依頼されて、スパイスカレー教室を開いたこともあります。
ごはんで余ったスープにスパイスを加え、スパイスカレーに作り変える、というようなこともしょっちゅうしています。
そうする中で、あることに気づきました。
スパイスカレーは、美味しいスープを基に作れば、より美味しくできる!
元のスープが美味しければ、スパイスカレーも一層 美味しくなるんです。
そこで思いついたのが、コクと旨味たっぷり! 長崎名物「ちゃんぽん」のスープです。
長崎人のソウルフード「ちゃんぽん」!
そのスープは、豚骨や鶏ガラの濃厚なコクと旨味がつまっています。
ちゃんぽんの美味しいスープを基にスパイスカレーを作れば、長崎の新しいご当地グルメになるんじゃないか!? との思いに至りました。
スパイスと長崎とのかかわり
実は、長崎は歴史的にもスパイスに縁があります。
1571年に開港した長崎は、鎖国時代が終わるまで日本における貿易の拠点でした。(今年は長崎開港450周年です!)
ナツメグ、クローブ、シナモン、カルダモンといったスパイスも輸入され、 日本におけるスパイスの先進地だったんです!
なお、1582年に長崎からヨーロッパへ渡った天正遣欧少年使節も、帰国後、クローブ・シナモン・ナツメグなどのスパイスを秀吉に献上したと言われています。
美味しいちゃんぽんスープをベースに、長崎にゆかりの深いスパイスを駆使して、新しいご当地グルメ「長崎スープカレー」をつくる!
レトルト商品もつくって全国の人に食べて頂きたい!
メインの具材には、安心安全 風味豊かな「長崎ばってん鶏」を使用します。
「長崎ばってん鶏」は、澄んだ空気と太陽に恵まれた南島原の開放鶏舎で主に育てられています。
通常より飼育日数を長くし、坪当たりの羽数を少なくすることで、のびのびと飼育された鶏です。
エサにはハーブを加え、抗生物質に頼らず長期無薬で育てるため、健康的でやわらかい肉質が特徴です。
この安心安全で美味しい長崎ばってん鶏を「長崎スー