対人援助職とは、保育士、看護師、学校の先生、医師、介護士、ソーシャルワーカー、心理士、弁護士、警察官、消防士など「人を援助する」仕事です。対人援助職は、命と向き合うことが多く、自分の行動や発言によって人の人生を大きく変える責任の重さと常に隣り合わせで働いています。ミスがないことが当たり前で、1つのミスが命取りとなる職業です。
そのため、気を張り続ける状況が続き、精神的負担がかかります。
ストレスを感じて誰かに相談したいと思っても、対人援助職はプライバシーの保護を徹底しているため、仕事で得た情報は決して外部者に話すことはできません。職場で起きた嬉しいこと、傷ついたことを話せる人は限られています。
また、支援を行っている立場であるため、人に頼ることが出来ず、精神的な病気を患うまで自身を追い込む方もいます。
ここまでご覧くださりありごとうございます。
はじめまして、中村美咲と申します。
私は今まで臨床心理士として、クリニック、療育施設で働いてきました。毎日たくさんの方と出逢い、充実した毎日を送っていました。しかし、仕事をはじめて1年ほど経ったくらいから、毎日疲れがとれず、能力を十分に発揮することが難しくなっていきました。何処か空虚感があり1人にもなりたくない日が続きました。
ある日勇気を出して、仕事を休み短期留学をしました。その時に、20代半ばの看護師さん、保育士さんが仕事を辞めて海外に来ている現状を知りました。その方々の留学理由は私と似ていて、その時にようやく自分がバーンアウト(燃え尽き症候群)していたのだと気がつきました。考えてみると学生時代は、教授や同期とたくさん話して息抜きができていましたが、社会人になって息抜きができていなかったのです。
現在も、対人援助職の方々が心身共に疲れ果て辞めていく姿が後を絶ちません。
夢や希望を持ち資格をとった方々が、精神的に疲れ切り、”十分な能力を発揮できなくなっていく現状” ”誰にも相談をせずに仕事をやめる現状”を変えるためにはどうしたら良いのかと考え、対人援助職の方の憩いの場を作ろうと思いました。
対人援助職の方が、人のために頑張っているのに、対人援助職の方が癒される場が少ない。
対人援助職の方が、疲れ果てている現状を変えなければ、心身の限界を迎えてしまい、質の良い支援が行えなくなってしまう。
対人援助職の人も人間である。ほっとしたい。癒されたい。エネルギチャージしたい。
疲れ果てて、誰とも話したくない。でも、1人にもなりたくない日。
黙々と単純作業したい日。
愚痴を言いたい日。
そんな時、ふと気軽に立ち寄れる場所があったら、どれほど救われるのだろう。
毎日頑張る人の灯台になれるような場所を作りたい。
家に帰っても、温かさに触れられるモノを提供したい。そんな思いで対人援助職の方々を救う、癒しの空間をオープンすることにしました。
丁ーHinotoーでは、対人援助職の方がゆっくりくつろげる席をご用意しています。いつも人やモノに囲まれて、時間に追われている人が、時間に追われず、花の力にエネルギーをもらえる場所です。花の鮮やかな色、香り、やわらかさに触れ、思い思いに形作っていくことで自分の時間が作られ、気持ちが癒されていきます。
丁ーHinotoーでは、好きな花を選び自由にフラワーアレンジメントしてもらいます。
フラワーアレンジメントの教室ではありません。
あなたの好きな花を好きなペースで自由に活けるのです。
ぼーっとしていても、泣いても、深呼吸しても、温かい空間があなたを包み込みます。
スタッフ