「MONTHS」プロジェクト スケートボード映像制作

決まり、StreetLeague、DewTour、XGames、そして日本でも僕が関わらせてもらってるARKLEAGUEのSkateArkなど世界大会の開催が増え、その賞金は平均すると数百万円とかなり高額になり、大会での優勝、活躍を目指しスケートボードを始める人達が増えました。

片やスケートボードには「ビデオパート」という映像をメインにした活躍の場があります。

例えるとミュージシャンでいう「オリジナル曲(ソング)」と似ているのかもしれません。

通常、短くても半年から1年をかけて撮影に望み自身の3〜4分の映像作品、「ビデオパート」を制作します。

それは毎日撮影に行ける環境もなく、撮影に行ったからと言って必ずしも目的の映像を収められるとは限らないからです。

一つの技を撮影しに行った場合、2、3秒程度の映像のために何時間もトライし続けます。その日に撮れないなんていうこともしょっちゅうあります。

その2、3秒の映像のために何時間も何日も費やし、それを繰り返し3〜4分の「ビデオパート」完成を目指します。

そうして撮影を繰り返し完成を目指す「ビデオパート」というのは各ライダーがそれぞれのスポンサーからの依頼案件などでない限り、〆切などはなく自身が納得いくまで延々と撮影を続けることが出来ます。

しかし、そうやって半年、1年、長い時は2年と撮影をしていく中で月日が流れれば流れるほど撮影された映像フッテージは使用される可能性が低くなります。

このようなことを繰り返しようやく完成した「ビデオパート」のほとんどはSNSで無料公開され誰でも視聴可能で、ひと月後にはそのほとんどが忘れられてしまいます。

「期限を設けない」「視聴は無料」「ライダーが納得いくまでいつまでも続けられる」これから「ビデオパート」制作ではスケートボードのシーンでは「当たり前」となっています。

しかし

決してこのようなスタンスでの制作は間違ってはいないとは思います。
例えば、アーティストさんなどは当然のように自信が納得の行くまでその制作を行うと思います。
今までのスケートボードの「ビデオパート」」制作の大半がこのスタンスです。
そしてやはり、この制作スタンスの方がクオリティが保障されるのは当然です。
出演者がそのクオリティを意思決定し、クランクアップまでも決めてしまえるから。

ただこの「当たり前」に対して「「新しい当たり前」を作ることはできないか?」と考えが数年前から芽生えてきました。

この思いから、何人かの日本のトップレベルのプロスケートボーダーに現状の「ビデオパート」制作について意見を正直に話してもらいある共通点に気づきました。

それは「期限」「環境」「対価」の3点が重要だと考えました。

スケートボードに出会って約20年、何かに期待をしこういった環境を作ってくれる企業、あるいはメーカーや代理店が現れるとどこか期待して過ごしていくうちに「自分で作ろう」という発想に変わっていきました。

そうしてこの、出演し撮影に挑戦するスケートボーダーに可能な限りのホスピタリティを用意し「MONTHS」というその名の通り1ヶ月(30日)で制作に挑戦するプロジェクトを立ち上げようと思いました。

さらには、もう一つ全く新しい試みとしてこの撮影実施期間中に撮影の様子や経過などをを、出演ライダーやスタッフの状況や感情など生の声をほぼリアルタイムで聞いてもらる「ボイスブログ」というラジオ形式でYouTubeチャンネルの方でも毎日更新していこうと考えています。
[これまでの活動]

2017年