サイトメガロウイルス等による母子感染症についての物語小説『エリザベスと奇跡の犬ライリー』を絵本化して、日本中の病院に届けたい!

くることのない、心に直接響くような、ビジュアルにもこだわった、おしゃれでかわいい素敵な絵本を作る予定です。どうか、知るきっかけの種を蒔くために、皆さんにご協力いただければ幸いです。

渡邊 智美 「トーチの会」代表
先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会「トーチの会」代表。歯科医師。2011年春に先天性トキソプラズマ症の娘を出産したことをきっかけに、トーチの会を設立。 母子感染症の中でも、特に日本では認識されていないトキソプラズマやサイトメガロウイルスに関する知識を、少しずつでいいから世の中に広めていき、悲しい思いをする親子を減らしたいという思いで、妊婦健診におけるトキソプラズマ抗体検査・サイトメガロウイルス抗体検査の必須化や全妊婦への注意喚起、ワクチンや治療薬の国内認可などをもとめて活動中。

トーチの会HP

写真右:プロジェクト発起人でトーチの会代表の渡邊 智美
写真左:書籍『エリザベスと奇跡の犬ライリー』翻訳者ナカイサヤカ

絵本化をする書籍『エリザベスと奇跡の犬ライリー』について

知識があれば、悲しい結末も病気も防げたのかもしれない……。
先天性サイトメガロウイルス感染症の少女と愛犬との実話を元にした、
ユーモラスで感動的なストーリー。

書名:エリザベスと奇跡の犬ライリー
著者:リサ・ソーンダース
解説:森内浩幸、宋美玄
訳:ナカイサヤカ
刊行:2017年1月
発行・発売:サウザンブックス社
ISBN:978-4-908841-00-2

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あるひとりの母親と、二人の姉妹、そして一匹のペットによる、ユーモラスで感動的なストーリー。
姉のジャッキーは、ペットに犬が欲しいと母のリサにおねだりするも、リサはそれを許してくれない。というのも、先天性サイトメガロウイルス感染症の妹、エリザベスにとって、犬はうるさすぎるのではないかという心配からだ。
しかしながら、物語は、肉食のハムスター、攻撃的な猫、殺人アリ、とても臭いうさぎ、まるで無秩序なペットたちが次々と現れ、この一家が奮闘しつつ進んでいく。

そして、ある日リサはふと思う。
物事は自分が思うようには決して動くことはないー。

もし神様が私たちのもとに犬を連れてきてくれたらー。
そのときこそ、私たちは犬を飼うことができるということなんじゃないかー。
そしてある日、思いも寄らないことに、
震えたすっかり汚い子犬が彼らの家の扉のところに姿を現すのである。
さて、この犬は本当に神様からの贈り物なのだろうか・・・。

著者:Lisa Saunders(リサ・ソーンダース)
バージニア州出身 コーネル大学卒 先天性サイトメガロウイルスウイルス財団代表
1989年、夫の勤務先であったメリーランド州で生まれた次女エリザベスはCMVが原因の小頭症で重度の障害児だった。活発な長女ジャッキーと、話すことも一人で座ることもできないエリザベスを育てつつ、著作者としての才能を開花させていった。
エリザベスを16歳で失ってからCMV予防啓蒙活動を続けている。代表を務める先天性サイトメガロウイルスウイルス財団は妊娠中の初めての感染を知るための母体検査、新生児の検査、ワクチン開発に向けて一般の意識を高めることを目的としている。2015年にはコネチカット州がアメリカ合衆国で他州に先駆けて先天性サイトメガロウイルス感染症予防法を制定するにあたり大きな貢献をした。本書を含め『Ride a Horse, Not an Elevator』や『 Ever True: