チェスポック|入れるものは3つ。フットワークよく暮らすためのミニマルボディバッグ

で構成されています。

この不織布の優れた強度としなやかな手触りの良さの秘密は、柔軟性の高い極細繊維が、製造過程で複雑に絡合することによって生み出されるものです。

クラリーノに使用される極細繊維の太さは、0.007デニール以下、0.004デニール以下など複数のラインナップがあります。髪の毛は16デニール、シルクでさえ1デニールの太さがあり、クラリーノに使用されている極細繊維がどれほど細いものなのかお分かりいただけると思います。

その細さで構成される「クラリーノ」は、自然から学ぶバイオミメティクスな素材として、天然皮革の構造を模倣する事によって、柔らかな手触りと外見を天然皮革により近づける事ができました。
トライアンドエラーと遊び心

クラリーノは、化学技術を応用して天然皮革の構造と機能を備えた人工皮革として1964年に開発されました。軽く、丈夫で、柔軟性があり、耐水性があります。

現在では、靴、バッグ、ランドセル、スポーツ用品、ジャケット、ソファーなどに使われています。歴史を遡ると、新しい繊維の研究開発は1961年頃、R&D(研究開発)チームによって始まりました。

その研究開発はトライアンドエラーの連続でした。R&Dチームは、ナイロンとポリプロピレンを組み合わせる溶融紡糸法を試みましたが、結果として得られた実験用繊維は、元の材料の長所と短所の両方を保持していました。

なかなか思うような結果が出ない状況が続いた時、R&Dの研究者の1人がちょっとした遊び心で言いました。

「2つの成分をかき混ぜた後に、そのうちの成分の1つを取り除いてみない?」

このアイデアは、すでに市場に出回っている合成皮革の仕組みである、織物をナイロンでコーティングして作成する工程から借用したものでした。

この研究者の一言がきっかけで、ナイロンとポリプロピレンを混ぜた繊維からナイロンだけを溶かして凝固させるというアイデアを考え出しました。

このことから世界初の人工皮革、クラリーノが誕生し、今日では高品質の人工皮革の代名詞であるブランドとして、その評価を得ています。

このトライアンドエラーとちょっとした遊び心の精神は、現在のクラリーノのモノづくりや、今回のクラウドファンディングプロジェクトへの取組みにも活かされています。
サスティナビリティー(持続可能性)

「クラリーノ」は優れた耐久性とイージーケアを兼ね備えた材料寿命の長い素材です。その「クラリーノ」で作られた「ランドセル」は、6年経っても素晴らしい状態を保っています。現在「クラリーノ」はランドセル用素材として7割以上のシェアを占めています。

クラレは、この6年経過してもまだ使用できるランドセルのREUSE(リユース)を通して、環境や社会、世界に向けた取り組み「ランドセルは海を越えて」という社会貢献活動を行っています。2004年からスタートしたこの活動は今年で17年目を迎えました。

これまでに12万個以上のランドセルがアフガニスタンの子どもたちに届けられています。

これからも株式会社クラレは「世のため人のため、他人(ひと)のやれないことをやる」使命を負って世の中に貢献していきます。
「ULYSEES(ユリシーズ)」について

Photo Life Laboratory ULYSSES(フォトライフ・ラボラトリー・ユリシーズ)は、写真とカメラが身近にある生活を提案するメーカー。

「あたらしい・なつかしい・ここちいい」をコンセプトに、普遍性があって飽きずに長く使い続けられるプロダクトを、じっくりと時間をかけ