どもが触れる可能性のある土や葉っぱや川の水なども検査に出して計測してから決定する予定です。
◆保養って何?
「幼稚園留学」や「こどもの家」は「保養」のひとつの形です。
チェルノブイリ原発事故後、被害の大きかった隣国ベラルーシ共和国では子どもたちが3週間以上放射線量の低い土地に滞在し、健康的な食事をとることで心身のリフレッシュを図る「保養」が生まれ、30年以上経った今も国策として続けられています。
被災地の子どもの心身を休ませたり、震災の影響でできなくなった体験の機会を補う「保養」は東日本大震災後、全国各地で始まりました。
当初は震災関連の助成金や補助金などもたくさん下りたために活動は活発でしたが、打ち切りと共に減少に転じます。
「幼稚園留学」や「ミンナソラノシタこどもの家」構想は保養のひとつの形です。
新型コロナウイルス感染拡大などの影響で従来の「人が集まる保養」が実施できない状況でも、家族や親しい仲間だけで過ごせる「ミンナソラノシタこどもの家」のような保養であればルールを設定しながら続けていくことが可能です。
◆10年経ってもまだ不安なのはなぜだろう?
【出典:BEIR VII Phase2(2006)より3.11甲状腺がん子ども基金が作成】
震災後に大幅に引き上げられた基準値、放射線被曝の影響を受けやすい子どもにも大人と同じ値を採用していることなどが母たちを不安にさせています。
公園など、子どもが遊ぶ場所の地中に除染土が埋められている場合にも、住民に知らされていないケースがあるようです。
このように10年経つ今に至ってもなお、母たちを不安にさせる状況が残っています。
しかし、気にしていたらここでは暮らせないという人たちに加え、震災当時まだ子どもを持っていなかった若い世代の親が増えたこともあり、現地でもこの問題への関心は薄れつつあるようで、不安を持っている人はさらに少数派になってしまいました。
不安な母たちの拠り所として、なんとしても保養を残していきたい!
それが私たちの願いです。どうか皆様のご協力をお願いいたします!
◆資金の使途
~保養の火を絶やさないために~
①「幼稚園留学」の継続と拡大のために使用します。
保養の機会を届けていくために、まずは「幼稚園留学」を継続していくこと。
今までは資金の問題で毎年4組しかお招きできませんでしたが、今後は希望者の皆さんを1組でも多くお招きすることが第一の目標です。
新型コロナウイルスが早く収束するようにと願うばかりです。
②「ミンナソラノシタこどもの家」をつくるために積み立てます。
「幼稚園留学」の期間は3週間。長期間家を空けることが難しい方、小学生以上の兄姉がいるご家庭、働くお母さんなどは「幼稚園留学」に参加することが困難です。
そこで、おばあちゃんのうちに遊びにでかけるような感覚で気軽に行くことができる宿泊・自然体験施設「ミンナソラノシタこどもの家」を福島県近郊の放射線量の低い場所に設立し、運営することが第二の目標です。
※こどもの家のための資金が実現可能な額に達してからの設立となりますので、本プロジェクト終了から実現まで時間がかかる場合があります。
◆応援メッセージが届きました!
株式会社ボーダレス・ジャパン代表
田口一成さん
3.11を忘れてはいけない。そして、放射能が子どもの健康にもたらす影響を心配しながら暮らす母がいることも。その声に上げられない不安に寄り添い続けてきたミンナソラノシタの活動を心より尊敬し、応援しています。
東日本大震災か