獣害に苦しむ春来に収穫と喜びの笑顔を取り戻すための力を貸してください!

獣害に苦しむ春来に収穫と喜びの笑顔を取り戻すための力を貸してください!
集落直営のお蕎麦屋さん「てっぺん」で有名な春来は、人口減少・高齢化に加え獣害が深刻な課題。せめて体が動くうちは「先祖代々の農地を守りたい」と農業に励んでいますが、自慢の美味しい蕎麦やお米、農作物が満足に収穫できない状況に。失われつつある収穫と喜びの笑顔を取り戻すために、春来集落が立ち上がります!

はじめまして。私たちNPO法人里地里山問題研究所(さともん)は、人口減少・高齢化する農村社会の生活基盤を脅かす深刻な課題となっている「獣害」問題に対して、多様な人材が協力して地域を元気にする新しい「獣がい対策」をしています。

そんな、さともんのミッションの1つが、『地域の夢のお手伝い』。

被害を軽減する確実な方法を普及しながら、守り伝えていきたい地域の魅力や想いを可視化し、共感した支援者と結び付けていくことで、今後の地域活性化のビジョン形成や夢の実現をお手伝いすることです。

今回は、新温泉町春来区で【獣害】に悩む地域の課題解決と、地域の皆さんの【夢】の実現をお手伝いするために、プロジェクトを立ち上げました!

兵庫県美方郡新温泉町の大人気の蕎麦屋さん、そば処 春来「てっぺん」をご存じですか?

そば処 春来 てっぺん

国道9号線を鳥取方面に走り、香美町村岡区から春来トンネルを抜け、側道から約2km峠にむけて上った旧国道9号の峠の【てっぺん】にあります。

地元で栽培したそば粉のみを厳選し、つなぎを一切使わない十割そばにこだわった逸品が味わえます。四季折々の山菜を使った郷土料理や地元野菜、そばがきやそばカリントウ、冬にはかきもちも好評。また、本格的なそば打ち体験も行っています。

国道から逸れて、いくつものカーブを曲がって山道(舗装されています)を進まないとたどり着けない場所にあるので、通りすがりにふらっと立ち寄るのではなく、ここに行くのを「目的」にして行く、そんなお蕎麦屋さんですが・・・

なんと年間2万人の来客(本店のみ)があり、休日のお昼時は行列ができる人気店です!京阪神からのお客さんなど、遠方からのリピーターも多いのが特徴です。

ひょっとすると、このページをご覧の皆さんも訪れたことがあったり、看板を目にして、気になっていたりする方がいるかもしれません。

もしまだ立ち寄ったことがなければ、ぜひ「絶品」お蕎麦を一度味わってください!

そんな多くの方に愛され続けているそば処「てっぺん」。実は、この地の集落の皆さんで運営されている集落直営のおそば屋さんなのは、知る人ぞ知るところ。一般のお客さんにはあまり知られていないかもしれません。

1999年に、春来区の皆さんが「地元産のそば」で地域を活性化させようと「春来そば生産組合」を設立。春来区をはじめ美方郡各地の休耕地などを活用し、約10haでそばの生産をしつつ、「てっぺん」の運営をしているのです。

しかし、全国の農村で深刻な課題となっている人口減少・高齢化の波は、春来にも押し寄せており、国勢調査によると、2015年の春来区の人口は150人、うち65歳以上の高齢者の割合が48%となっています。

上の図は、春来区の人口の将来予測をシミュレーションしたものです。このままではさらに人口減少が続き、2040年には50人を下回り、65歳以上のみの人口構成となってしまいます。

多くのお客さまに愛されている一方、山奥の集落直営のお店なので、従業員も高齢化しています。近い将来店舗を維持していくことが難しくなることが予想されます。

また、高齢化は「てっぺん」自慢の「地元産そば」の生産にも大きな影響を及ぼしています。年々離農が進み、耕作放棄地が増加しているのです。これまで「てっぺん」に提供していた地元産そばや美味しいお米を生産する農家が減少しています。

せめて体が動くうちは「先祖代々の農地を守りたい」と農業に励んでいますが、高齢化により、そば生産量の確保が困難になっている現状に加え、近年はさ