はじめに
質問です。
あなたは文字は読めますか?
文字の連続で構成される「文章」は読めますか?
文章と文章の間に存在する目に見えない「行間」は読めますか?
行間よりも不確かで移ろいやすい「他人の気持ち」は読めますか?
「読む」という行為は、とても難しいことであり、そしてとても知的な行いでもあります。
しかし、動画で「見る」「聞く」が主流になりつつあるこの世の中で、「読む」ことは疎かにされるようにもなってきています。
最先端のメディアである動画のほうが、古くからある「文字の文章」と比べて、より知的で人間らしい情報媒体だと思う方も、もしかすると、いるかもしれません。
とんでもない。
逆です。
「見る」「聞く」よりも「読む」「想像する」ことのほうが、遥かに高度な知性を必要とし、それができるからこそ人間は他の動物と隔てられているのです。
文章を読んで楽しむことは、人間らしさの象徴です。
「文字」だけを見て、脳内で「絵」や「音」や「感覚」に変換できる特殊能力を、人間は持っているのです。
そんな「人間らしさ」を疎かにするのはもったいない、と思う私の、これはプロジェクトです。
ご挨拶
こんにちは。こんばんは。
廣木涼と申します。
推理作家をやっております。
もしかすると、すでに私のことをご存知の方もおられるかもしれません。
と言いますのも、今回のプロジェクトは2回目なのです。
1度目のプロジェクトでは、多くの方にご支援いただき、無事に成功する運びとなりました。
本当にありがとうございました。
私はマジシャンでもありますので、その属性を強く反映する形で1度目のプロジェクトを立ち上げました。
そして、1度目のプロジェクトの結果によって、第2属性である推理作家として、今回のプロジェクトを立ち上げることに繋がりました。
1度目のプロジェクトにおいて、数あるリターンの中でも書籍のお買い上げが多く、それが世の中のニーズを示唆しているように思えたのです。
このプロジェクトで実現したいこと
実現したいのは、推理小説『遺産配分』の書店流通です。
プロジェクトが成功しましたら、幻冬舎から出版される手筈となっています。
この作品は、現時点で、
Amazon Kindleにて電子書籍販売を行っており、
また、紙の本として読みたい方のために製本直送.comにてオンデマンド販売を行っています。
この現状を解説するならば、
「読もうと思えば読めるけど、知らない人へお届けすることは難しい」
という状況であると言えます。
知らない人は検索のしようがないのが、webの弱点です。
不特定多数の読者の方に読んでもらうには、やはり書店流通が一番でしょう。
世の中の書籍の売れ行きが低下し、書店の数も激減しているこの現代であっても、やはり書店に並ぶことには大きな意味があるのです。
多くの方に『遺産配分』を読んで欲しい、というのが、このプロジェクトに懸ける想いです。
このような現状の今だからこそ
このようなコロナ禍だから、という事情もあります。
たとえば、笑うことで免疫力が上がる、と言われます。
涙を流すことはストレス解消に繋がる、と言われます。
考えることで情報に惑わされなくなる、と言われます。
免疫力が上がり、ストレスを溜めずに済み、情報に惑わされなくなれば、このコロナ禍も、ずいぶんと過ごしやすくなるのではないでしょうか。
「笑って泣いて考える推理小説」である『遺産配分』を今まさに届けたいと思うのも、コロナ禍だからです。
もちろん、巣ごもり需要に対して価値を提供した