初めまして、国際基督教大学(ICU)4年生の萩原雅之と申します。「モノゴト| monogoto」という伝統工芸のサービスを運営しています。この度、本プロジェクトに興味を持っていただきありがとうございます。
突然ですが、日本の伝統文化・伝統工芸を担う伝統産業従事者の現状をあなたは知っていますか?
去年2020年5月のデータによると、
・4割が半年以内に倒産の危機
・5割以上が昨年と比べて売り上げ半減以上
という本当に深刻な現状です。
(参考・引用元:株式会社和える(aeru) https://a-eru.co.jp/wp-content/uploads/2020/05/aeruresearch0522.pdf)
コロナ禍以前から衰退の一途を辿っていた日本の伝統産業ですが、コロナ禍でより甚大な影響を受けています。
私はこれまで日本各地の職人さんを訪ねてまわってきた中で、実際にこの目で深刻な現状を見てきました。
徳島県美馬の和傘作りと藍染
そうして実際にコロナの影響を受けてやむを得ずお店を畳み、仕事を辞められていく方々とお話させていただく中で、痛烈に感じたことがあります。
「このままでは何十年何百年と続いてきた日本の伝統が、私たちの世代で私たちの知らないうちに消滅してしまう」
これは文字通り「この一瞬一瞬にも日本の文化が少しずつこの世から消え去っている」ことなのですが、残念ながらその現実に気づいている人はほとんどいないです。
石川県輪島の漆作家の諸石さん
私はこの現状を変えたいと思い、志を同じくする仲間と共に本プロジェクトを始めることにしました。
今回のクラウドファンディングの目的は2つです。
(1)皆様に日本の伝統工芸の魅力を知っていただくこと。
(2)日本の伝統工芸を継承するための課題を解決するサービス「モノゴト」を作ること。
まず1つ目に、クラウドファンディングを通して日本の伝統工芸品を購入し使ってもらうなかでその素晴らしさを知っていただき、日本の伝統工芸に少しでも興味を持ってもらうことです。
その結果、伝統産業に少しでもお金が回り、継承される伝統工芸・伝統文化が増えればと思っています。
埼玉県川越のHAZEさんの和蝋燭
そして2つ目は、厳しい現状である日本の伝統工芸界の課題を解決するための、全く新しいサービス「モノゴト」を作るためです。
業界の構造を抜本的に変える新しいECプラットフォームを始めとしたサービスを作り、職人さんたちも使い手・買い手の人も幸せになりつつ日本の伝統が継承される世界を作ります。
日本の伝統工芸を継承していくために、皆さんと共に日本各地の伝統工芸を盛り上げていけたら嬉しいです!
(詳しいモノゴトのサービス内容は以下「日本の伝統工芸をどのように継承していくのか」で説明しております。)
一つ大事なことを言い忘れていました。それは「なぜ日本の伝統工芸を継承しないといけないのか」ということです。
私なりの答えは「それは本質的に美しくカッコ良いモノであり、残すに値する」からです。
私はこれまで世界20カ国以上を旅したり、海外でサッカー選手として活動したりする中で、改めて日本の文化やものづくりに興味を持ち、日本各地の伝統工芸が作られる現場を回り始めました。
その中で多くの工芸品に触れ、第一に感じたのは
「日本の伝統工芸、超カッコ良い…美しすぎる…何でこれまで知らなかったんだろう?」
ということです。
素敵な工芸品のセレクトショップ「Analogue Life」さ