児童虐待を防ぎたい!「子はたからぬいぐるみプロジェクト」

児童虐待を防ぎたい!「子はたからぬいぐるみプロジェクト」
本プロジェクトは児童虐待の現状をぬいぐるみを通して共有・応援するプロジェクトです。より子育てしやすい社会を作るのがゴールです。6年前から「子はたからプロジェクト」を立ち上げ、行政や企業との実績を積み上げてきました。

特定非営利活動法人法人ひだまりの丘のなるかわしんごと申します。今から6年前の2015年にNPO法人ケア・センターやわらぎ石川治江氏 と共に「子はたからプロジェクト」を発足し、親子と支援を繋ぐ「せりふのない絵本」をつくりました。

絵本にでてくるキャラクターをぬいぐるみにして、児童虐待問題について、そして子育てについて考え、アクションを起こすきっかけづくりにしたいです。また、子育ての大変さ、難しさを、家庭内や個人の問題・責任にするのではなく、社会で助け合えるような仕組みや地域づくりができるようにしたいです。

▼なるかわしんご(32)
三重県四日市市出身。2015年から絵本・イラストを描き始め、親、子ども向けワークショップを開始。子どもを授かったことにより、児童虐待問題を掲げ東海若手起業塾に入塾する。NPO法人ケア・センターやわらぎと「子はたからプロジェクト」 を発足(児童虐待予防推進事業)。2017 年より特定非営利活動法人ひだまりの丘 理事就任。 (アート事業部発足)名古屋市在住、2児の父。

▼絵本

この絵本について:子はたからプロジェクトHP
>>絵本紹介動画サイト

「児童虐待に関する活動をしたい」と思った時、正直、何からはじめたらいいか分かりませんでした。資料を作って行政等に説明しても、最初は名刺すら受け取ってもらえませんでした。それでも、共感してくださる方々と出会い、今、社会に何が必要なのかを自分なりに発信してきました。その過程で、仲間ができ、活動が生まれていきました。何も知らなかった僕も、いろんなきっかけを経て今に至ります。その知るきっかけを増やし、まずあなたへ届けたいです。「虐待」って、なんだかよくわからなくて、自分とは遠いと思ってしまいがちですよね。ネガティブな側面ではなく、みんなで助け合えたら、という絵本に込められた願いを形にするために、ぬいぐるみにしました。「今、これからを生きていくあなたと分ち、変えていくきっかけをつくりたい」

《このクマなぁに?》からあなたの周り、社会で起きていることを知るきっかけになればと思います。

1:知る=見て知る
2:話す=見て話す
3:思い出す=見て思い出す

「なぜ?クマなのか?」
「このクマはなんのクマなのか?」
「そもそも児童虐待って何?」
「何からはじめたらいい?」

このクマを見て、手にして、何か思うこと、感じてもらいたいです。そして、誰かと話し、自分に問いかけていくことで、きっとひとりひとりができることが見つかったり、実際にアクションを起こしたりすることで、少しずつ変化が生まれ、大切な人や未来を守ることにつながると思います。具体的に今すぐ何かを起こせなくても大丈夫です。なぜなら、僕も同じように「虐待、虐待っていうけれど、今何が起きているの?どうしたらいいの?」と全く分かりませんでした。分からないということから、知りたいに変わって、僕が、家族が、そして世界が変わっていきました。To know, is to know that you know nothing. That is the meaning of true knowledge.(知るということは、あなたが何も知らないということを知ることである。それが本当の知識である。)byソクラテス(哲学者)

僕が、虐待を受けてきたと人前で言えるようになったのは、僕自身が父になった25歳の時です。それまでは、それが日常で「虐待にあたる」とは知る余地もありませんでした。大学時代に、虐待や心理、愛着形成などを学び、自己認識しました。