はじめに・ご挨拶
皆さんこんにちは。
私は宮崎県在住の木下緑と申します。つい最近39歳になりました。
夫と娘二人の4人家族です。
はじめに私の住む町について少しお話させていただきます。
私の住む宮崎県「都農町(つのちょう)」という町は、山と海に囲まれ農業や漁業の盛んな町です。大自然に囲まれ、車移動10分圏内で山登りもサーフィンもできたり、子育てにも最高の環境でとても素敵な町なのですが…はっきり言えば「ド田舎」でありまして。商業施設や病院など施設が少なく、不便を感じることも少なくありません。
このプロジェクトで実現したいこと
・2021、3月に「爪と足と歩行の専門店 フットケアサロン SALKEL(サルケル)」をOPEN。
※サルケルとは宮崎県の方言で「歩ける」という意味です。子供からお年寄りまで、痛みなく安全に歩ける足元作りをコンセプトにしております。
・サロンへの来店が困難な、在宅の高齢者や福祉施設入所者を対象とした出張・訪問サービスの実施。
・保育園や幼稚園、小中高生、部活動やスポーツクラブ、その保護者への「自宅でできるセルフケア、靴選び・履き方」の指導(講演活動)。
・介護施設や医療機関等でフットケアの重要性についての講演活動。フットケアの実技指導。
・3DOシステムという歩行解析システムの導入。取得した足のデータに基づきオーダーメイドインソールの作成。足の歪みに合わせて骨格を補正するので、正しい立ち方・歩き方ができるようになります。
プロジェクトをやろうと思った理由
私は19年近く介護福祉の仕事に従事しており、昨年の7月まで介護支援専門員(ケアマネ)として在宅で生活する高齢者の支援をさせていただいておりました。以前から高齢者の足の爪のトラブルが多いことは把握していたつもりでしたが…。
ある日、とある利用者様のご家族より「おばあちゃんの足の爪が伸びて痛みがあるみたい。分厚くて硬くて私たちでは切れないの。どこか切ってくれるところはないのかしら?」と問い合わせがあったので、私はまずその利用者様が通うデイサービスに問い合わせました。デイサービスのからの回答は「肥厚した爪などトラブル爪は看護職員しか対応することができません。しかし現在看護師不足で足の爪切りまで対応することができません」とのことでした。このご時世、どこの介護施設も人出不足で細やかなサービスができなくなっているのは仕方ないことです。
かかりつけ医(内科)にも相談してみましたが「傷や出血があれば処置するが、爪切りは皮膚科やフットケア外来など専門科を受診するように」とのことでした。ですが、先ほどもお話したように都農町は「ド田舎」なんです。皮膚科やフットケア外来なんて車で1時間程かけて行かないとないんです。特に高齢者は移動手段が限られており、お金と時間と「さぁ行くぞ―」という勇気が必要になってくるわけです。
「タクシー代も高いし、足も痛いからなかなか歩けないし、一人では遠い病院には行けないね」と結局専門科の受診もできず、誰も適切に爪を切ってあげることができず、その結果この利用者様の爪は分厚く伸びきったまま放置状態になってしまうのです。そのまま痛みをこらえてデイサービスに行けば「さぁ、今日も歩く練習しましょうね」と転倒・筋力低下予防の為に下肢筋力強化を図る取り組みを行うんですが…。爪や足のトラブルや痛みを抱えたままのリハビリは本当に有効なのでしょうか?
爪に小石のような異物が乗った状態で靴下と靴を履いて歩くということはどういう状態なのか、自分でも体験してみようと思