丈夫で軽いメッセージを書ける和紙の骨箱と骨壺を作りたい!

丈夫で軽いメッセージを書ける和紙の骨箱と骨壺を作りたい!
私たちは唐紙という伝統工芸品を江戸時代から作り続けてきました。この唐紙という和紙を使って、想いをこめたメッセージが書ける骨箱と骨壺を作りたい!

大切な人を弔う際に、遺骨を納めるための骨壺。ですが世の中の骨壺は重くて扱いにくく、落としたら割れてしまいます。そこで私たちは、伝統工芸品である唐紙(からかみ)という和紙を使って、軽くて丈夫な骨壺と骨箱を作ることにしました。

和紙の骨壺(試作品)

和紙の骨箱(試作品)

和紙で作っているため割れる心配がなく、メッセージを書くこともできます。

大切な人へ心を込めたメッセージが書ける骨箱と骨壺を作って、沢山の人に届けたい。そんな想いで今回クラウドファンディングに挑戦いたします。

初めまして、私たちは株式会社唐源と申します。嘉永年間(江戸時代)創業、今日に至るまで、伝統工芸品である唐紙をふすま紙として製造してまいりました。

唐紙とは、中国の唐から伝わった美術紙で、さまざまな伝統文様が木版刷りされている和紙のこと。職人により丁寧に版付けされた唐紙は、海外からも注目される日本の伝統工芸品です。

最近ではふすま紙としてだけではなく、ノートや御朱印帳、はがきや扇子など、気軽に使っていただけるような和紙雑貨も販売しています。

この伝統工芸品である唐紙を、何か人の役に立てるような商品にできないだろうか?そう考えて生まれたのが《和紙の骨箱と骨壺》です。

きっかけは知人から「軽くて丈夫で割れない骨壺を和紙で作ってほしい」と依頼されたことでした。なぜ和紙で?と思い調べてみると、陶器の骨壺は重くて割ってしまう方が少なからずおられるということを知ったのです。

また陶器のものは通気性が悪く、骨壺の中に水分がたまりやすいため、遺骨にカビが生えたり腐ったり悪臭を放ったり…といったことも。大切な人の遺骨がそんな状態になるのは想像するだけで心が痛みます。そこで軽くて丈夫で通気性の良い和紙の骨壺を作ることにしました。

この骨壺は、抗酸化効果が高い「輝・キララLIQUID」という天然素材を外側に塗布しています。そして和紙とはいえ、不燃性のある化石珊瑚を内側に塗っているため、焼いた遺骨を入れることも可能です。

また骨壺を和紙で作っているため、大切な人へのメッセージを書くこともできます。故人に向けて供養の気持ちが届くように、温かみのあるメッセージが書けるというのは、和紙ならではの特徴です。

また終活を考えておられる方にもおすすめです。和紙の骨箱と骨壺にキャッシュカードやパスワードなどを入れておけば、大切な方へメッセージを遺していくことができます。

和紙は擦れたりすると毛羽だってめくれてしまうという性質があります。そこで大豆から作る呉汁(ごじる)という汁の中に和紙を浸し、タンパク質の性質を利用して紙を強化させます。私たちは豆腐工場から、豆腐や豆乳を作る際に出る、破棄される予定の規格外のおからを買ってきて、この呉汁を作るのです。

和紙を染める際は、赤紫蘇や昆布などから色素をとります。そして天然の樹脂を塗り、さらにコンニャクを塗ることで和紙の強化をはかります。

また、骨箱と骨壺は防炎加工をしておりますが、炉では燃えるため、燃えるゴミで処分することが可能。自然素材を使っているため、樹木葬では遺骨とともに土に還っていきます。

私たちは唐紙を自然素材で作っていることから、最後は自然に還したいといった気持ちがあります。

会社が創業した江戸時代は、今でいうSDGsの精神が根付いていました。ものをすぐ捨てない、壊れても直す、最後まで使い切る…。江戸時代から続いている会社だからこそ、自然の素材を使ってものを作り、最後は自然に還す。そんな精神で唐紙という伝統工芸品を世の中に広め