て、横幕を張り、ブルーシートを敷いて更衣室がわりにしています。
ところが、この方法には問題があり、テントの脚に何十キロもの重りをつけていますが、それでも強風のときは風に飛ばされる恐れがあるため、設置することができません。
加えて、小雨を遮ることはできますが、少し強い雨になるとテントと地面に敷いたブルーシートの隙間から水が入り込むため、雨天の際の使い勝手があまりにも悪すぎます。
結果として、荒天時は物置のうち2つを男女の更衣室として使わざるを得ず、そのため、せっかくの物置なのに日頃から物を入れないようにしなければなりません。
かつ、風の強い日や雨の日は、この物置の中で着替えなければならないわけですから、密を避けるために少人数ずつ使用するほかなく、大変な時間がかなるなど、大きな不便を被っているところです。
この更衣室の整備も喫緊の課題です。
更には、鎌倉教場には日除けが一切ありません。
人は物置の陰に隠れることができなくもないですが、馬たちはそうはいきません。馬たちにとって非常に過酷な環境であるといえます。そのため、馬用の日除けを設置することも喫緊の課題となっています。
この日除けは馬10頭分、横3m×10頭分、縦は2.5mと相当の大きさが必要です。
ご支援の使い道
設備は、安全性や環境を考慮した仕様にしなければならず、そのためには約690万円の経費が必要となることが明らかになりました。
大日本弓馬会の通常の年間予算は1500万円程度であり、かつ昨年からコロナ禍による行事の中止が相次いでいる現状からすると、大変な金額です。
しかし、それでも稽古環境を改善するためには、絶対に欠かすことができない経費となります。
大日本弓馬会としては、人海戦術と草の根活動により、何とか300万円程度はご寄付をいただけるよう努めますが、このように直接に寄付を求める活動にも限界があります。
そのため、不足分については、クラウドファンディングを活用し、皆様からのご支援をお願いすることとした次第です。
ご支援をどうぞよろしくお願いします。
最後に
ここ流鏑馬鎌倉教場の設置目的は、鎌倉に伝わる伝統文化「流鏑馬」の維持継承にあります。そのためには、射手の育成、特に次世代の育成が欠かせません。
そこで、「武家の古都・鎌倉」の地で、流鏑馬に出場する勇壮な射手の姿を見てもらえれば、日本の伝統を共に守ろうと応援していただける方が増えるのではないか。
あるいは自分も射手を目指して頑張ってみようという若者が現れるのではないか。その思いを込め、令和2年11月に鎌倉教場を立ち上げました。
もっとも、素晴らしい馬場は完成しましたが、上記のとおり付帯設備が不十分であり、必ずしも稽古環境が整っているとはいえない状況が続いています。
確かに、流鏑馬の稽古は伝統文化の維持継承のために行うものであり、古武道の稽古は必ずしも恵まれた環境で行われるとは限りません。現在の設備でも十分という意見もあります。
しかしながら、次世代の育成という観点からすると、他の武道だけでなく、あらゆるコンテンツが人材確保のライバルであると考えています。
すなわち、昨今は余暇の過ごし方が多様化しており、他の武道、他のスポーツ、多様な文化的活動、果てはスマホのゲームに至るまで、あらゆる分野に興味深いコンテンツが散在しており、これら全てをかなぐり捨てて、日曜日の貴重な時間を流鏑馬のために費やしてもらわなければ、流鏑馬は続いていきません。
かといって、稽古の手を緩め、ぬるま湯体質にしては、必要な精