はじめまして。
自己表現する事に恥ずかしさがありましたが、自分が出来る事をやってみようと想い、こちらに提案することを決めました。宜しくお願い申し上げます。
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【実現したいこと】
衰退している絹糸産業で生きてきた者として現状を変える為に、
古来と現代の養蚕技術で日本原産の絹糸を生産し、
日本文化と産業全体の将来を護る為に、
絹糸事業の会社を設立する事を実現したいです。
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【起業の理由】
私は呉服を扱う会社に勤める会社員です。勤務している中で呉服産業の衰退を肌で感じ、何か出来ないかと想いを巡らせていました。企業内での一個人の力(行動力)に限界を感じ、起業して独自に行動できる屋号を持たなければ何も出来ないと考え至り、この度の起業を決めました。コロナ禍により更に倒産件数が増え、自身の置かれている現状も安泰ではないのですが、他業に逃がれずに絹糸産業に貢献していこうと考えています。
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【日本の絹糸産業の現況】
養蚕農家 230万戸 → 239戸
呉服売上高 1.8 兆円 → 2000億円
※コロナ禍でさらに減少確実。
※関連企業の倒産件数も大増加傾向
絹糸を作る日本の養蚕業は現在239戸になりました。若者の就業意識も低い上、高齢者の廃業で更に減少しています。更に養蚕業の収益性に注目すると補助金で養蚕経営は維持され、独自に採算を賄える状況にありません。養蚕業は独立採算で経営を行えるよう、国等から改革を促されています。
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【呉服業の倒産件数の増加】
【流通の過度な利益追求】
絹糸産業の衰退した状況を招いた原因の一つは、利益追求に邁進した、卸売業・小売業等中間流通業者の責任に有ると分析されています。産地の意図を離れ、消費者に高額過ぎる価格で販売した中間業者に、産業停滞の要因があることを、農林水産省等の調査が明らかにしています。自身が経営者になった時に、この反省を生涯生かすことが産業への貢献となることを考えています。
渋沢栄一氏の言葉(論語と算盤)
‘’正しい道理の富でなければ
その富は完全に永続することができぬ‘’
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大阪から貢献致します。
絹の貿易港であった悠久の大阪
シルクロードの玄関口
大阪(住吉津)は日本でのシルクロード玄関口(貿易港)でした。遣隋使貿易で港湾都市として発展し、竹内街道を通して絹糸や織物を都である奈良飛鳥に運搬していました。その後日本各地に絹文化が広まったルーツという歴史があります。現在、その大阪に養蚕業が無い事をとても残念に想い、この度の起業動機になっています。
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※摂津国四天王寺全景。遣隋使・遣唐使貿易の本拠地。下は現在の四天王寺
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日本の伝統産業を守るために以下のプランを実行したいです。
自己資金とクラウドの御支援金で融資を依頼し、統括している団体や各所関連機関の指導支援の元、事業会社を設立して行動します。
【実行プラン】
①年間通じて原糸を生産できる人工飼料技術を使って生産します。
②絹糸は皇室が日本の為に護っている日本古来の蚕種「小石丸」 で生産します。
③将来的に繭生産・販売を自社で行えるように努力します。
④事業安定後は収益で絹糸産業に貢献します。
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【実行プラン詳細】
①年間通じて絹糸を生産できる人工飼料技術を使って生産します。
絹糸を作ってくれる蚕は桑の葉が必要で、古来の養蚕業は桑の葉が出来る季節限定で活動できる事業でした。需要が減り養蚕農家の収益が減ると、桑の葉(養蚕)生産から他の農業に転換する農家が増え養蚕業は衰退しました。研究者は人工飼料で年中養蚕ができるシステムを考案し、国や団体の期待を背負っていますが、コスト等の様々な問題がクリアされていません。人工飼料技術を導入している企業のほとんどは、主に化粧品・医療用等に生産して経営維持に努めておられます。私が創業したい大阪も農地が少なく桑畑を育てる場所が有りませんが、人工飼料養蚕なら可能ですので、高額な維持費用のいる技術ですが、この技術で養蚕業を日本から絶やさぬようにしたいのです。
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②絹糸は皇室が日本の為に護っている日本古来の蚕種「小石丸」で生産します
皇后陛下は,昭憲皇太后が明治4年にお始めになったご養蚕を上皇后陛下からお引継ぎになりました。皇居内の紅葉山御養蚕所で,春から初夏にかけて,掃立て・給桑(きゅうそう)・上蔟(じょうぞく),繭かきなど養蚕の各段階の作業が行われます。長年飼育されて来た日本在来品種「小石丸」は,正倉院宝物の絹織物の復元に最もふさわしい糸であることが確認され,この品種を増産し,上皇后陛下は平成6年(1994年)から平成21年(2009年)まで,正倉院にお贈りになり,貴重な古代裂のあしぎぬや羅,綾,錦等の復元がなされてきました。また,平成17年(2005年)には,鎌倉時代の絵巻「春日権現験記絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)の表紙裂と巻緒の修復のためにもお贈りになりました。なお,家蚕のほかにも天蚕を野外天蚕室で飼育されています。
出典:宮内庁ホームページ
(皇室の小石丸養蚕風景)
絹糸産業は新技術を導入して頑張っています。産業を維持(収益性を確保)するために、導入企業は他の分野に活路を求めて動かれています。呉服産業で生きる者としては、海外輸入品の絹糸(主に中国産)に頼らない産業にするために、日本が古来から護っている国産絹糸の「小石丸」という蚕で、日本の絹糸を未来に残したい考えを持っています。
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※日本には小石丸という日本原産の蚕が存在します。
(上は小石丸の成虫。下左は小石丸の繭。下右が一般的な繭)
小石丸は、日本書紀にも記された日本で生まれた蚕です。糸の繊維が細く、美しい光沢を併せ持った高級呉服に適した蚕ですが、取れる糸の量が少ないことから、現代の商業養蚕では衰退していきました。小石丸に手を差し伸べたのが上皇后美智子様です。日本の純粋種を残そうと美智子様が提唱され、小石丸の飼育が継続されています。 小石丸から取れる糸は、多くて400~500m前後と言われています。品種改良された糸は1000mを超え、養蚕の生産性は格段に違うので導入を推奨されています。私は絹の生産効率よりも文化維持の為に、この度の事業をこの小石丸で行う事に、自身の行動の意味(社会貢献)を感じております。
私は小石丸(日本蚕種限定)で日本文化に貢献することを約束します。
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③将来的に繭生産・販売を自社で行えるように努力します。
繭の生産(養蚕業)は収益性や需要の減少、後継者不足により衰退している事は述べましたが、繭を糸にする製糸加工の会社も同様に衰退しており、現在、日本には数社しか残っておりません。とても専門性が高く導入設備も大規模になりますので、参入する企業が少なくこの分野も危機が迫っています。先ずは繭生産が安定供給出来るかにかかっていますが、将来は同じく衰退一途の製糸加工事業も自社で行えれば、産業の支えになると考えております。
※現在は産業流通内に中間業者が多く(①〜⑦業者)、工賃や人件費等が加算され消費者には高額な商品となっています。将来の理想形として、
①繭生産(自社)→②製糸→(自社) ③織物加工(他社)→④小売店(自社)→消費者。
【渋沢栄一の言葉(論語と算盤)】
事柄に対し如何にせば道理にかなうかをまず考え、その道理にかなったやり方をすれば国家社会の利益となるかを考え、さらにかくすれば自己のためにもなるかと考える。そう考えてみたとき、もしそれが自己のためにはならぬが道理にもかない、国家社会をも利益するということなら、余は断然自己を捨てて、道理のあるところに従うつもりである。 富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。
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④事業安定後は収益で絹糸産業に貢献します。
養蚕業は近年の需要等衰退に伴い収益性が著しく低下し、助成金等によって経営を維持されています。私は皆様の支援を得ることが出来て養蚕事業を行うことが出来ましたら、助成金等の支援なく独自に採算を賄えるような事業に育て、将来には養蚕業を支えている団体各所への寄付支援を行えるまでになりたいと考えています。需要の無い文化は補助無く消えていくべきとの考えも有りますが、絹糸産業は糸を中国から輸入してまで維持しようとしています。昔の様に上質安心な国産絹糸の生産を増やす事は、国内需要の安定と文化の継承においても重要な事業で有ると心から想っています。
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【これまでの活動】
呉服業界に長く従事しており現在も従事しております。自身で経営を行いたいと考え出した時点から、業界の置かれている現状を把握したいと想い、将来の為に公開資料等を分析していました。養蚕業の危機的状況を知ってからは養蚕の専門学校に入校し、養蚕の実習と経営法を学び、人脈も備える事が出来ました。自分がやらなければ誰が護るのかと想い、現在に至っています。
日本の為に動く私に皆様の力をお借りしたいです。
※以下画像は自身の養蚕実習時の画像です。
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【資金の使い道】
目標設定額1000万円の理由は、
①クラウド手数料(17%)
②リターン購入費(30〜40%)
③リターン発送費(一件800円)
④所得税支払(5〜33%)
上記を差引かれた後に残った額が、事業に充当出来る支援金です。実際の額は支援総額から30%以下になる様です。
・10万円〜
返礼品の発注〜発送に使えるのみです。
目標の創業は自己資金が貯蓄出来るまで、暫く保留しなければなりませんが、生涯の使命だと考えていますので将来必ず実現したいと考えています。
・1000万円〜(手元残額約300万〜)
事業計画を実行します。
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【御支援金について】
御支援金から当サイトへの手数料・リターン・発送費・税金を引いた額が、
事業開始の原資となります。御理解をお願い申し上げます。
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【リターン内容】
※リターンは日本国内の方限定で、国内発送限定対応です。
・800円→御礼の御挨拶メール
・1800円→日本手拭1本と御礼の御挨拶メール
・3800円→日本手拭5本と御礼の御挨拶メール
・6800円→日本手拭10本と御礼の御挨拶メール
・10800円→日本手拭20本と御礼の御挨拶メール
・180,000円→浪花本染浴衣反物と御礼の御挨拶メール
・700,000円→高級呉服反物と御礼の御挨拶メール
・1,500,000円→高級礼装呉服反物と御礼の御挨拶メール
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【リターン詳細】
【1,800円〜10800円リターン】
・1800円→日本手拭1本と御礼の御挨拶メール
・3800円→日本手拭5本と御礼の御挨拶メール
・6800円→日本手拭10本と御礼の御挨拶メール
・10800円→日本手拭20本と御礼の御挨拶メール
86cm×35cmの小紋和柄の日本手拭です。綿100%で洗う程に吸水性が増し、柔らかさも違ってきます。関西では馴染みが無いようですが、関東の方はお風呂で身体を洗うのに今でも日本手拭を使われる方が居られるようです。昔の日本を思い起こさせる日本手拭は日本人にとっては良いものです。
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【180,000円リターン】
大阪の伝統工芸品である浪花本染め注染浴衣の反物を、支援いただいた方にお送りさせて頂きます。
※メールだけでのお仕立はサイズ違いが起こりやすいので、反物の状態で発送する事に決めました。反物の状態ですとこのままお知合いの方への贈り物にもなりますし、御自身で着用希望でしたら、お近くの呉服店にて身体の採寸からの仕立が出来ますので安心でおすすめです。
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【700,000円リターン】
新品の高級呉服の街歩き用普段着物の反物をお送りさせて頂きます。
街歩き用着物とは、冠婚葬祭で着用する着物ではなく、気軽に街歩きの着物として着用出来る普段着着物の事です。馴染みがない物だと想いますが、仕立ては礼装と同じ様に仕立てますので、見た目は同じ着物です。期間終了後、商品を各個人(年齢・性別)に合わせて送らせて頂きます。
※浴衣同様に反物の状態で発送させて頂きます。
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【1,500,000円リターン】
新品の高級礼装呉服の反物を送らせて頂きます。
冠婚葬祭でお馴染みの礼装着物を反物のまま発送させて頂きます。男性には黒紋付(冠婚葬祭着用可能)、女性には訪問着(友禅)を年齢に合わせて送らせて頂きます。※色柄の選択は不可ですが呉服屋の目利きにお任せ下さい。期間終了後、商品を各個人(年齢・性別)に合わせて送らせて頂きます。
※浴衣同様に反物の状態で発送させて頂きます。
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【リターン】の実施
全ての商品を2021年7 月から準備でき次第、順次発送致します。
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【実行スケジュール】 公開終了後のスケジュール
※上記しました通り養蚕事業のみでは生計が立てられないことから、呉服店の同時開業も目指しております。21年中の開業が目標ですが、コロナの状況を適切に判断してから実行することをご了承下さい。下記は21年4月頃にコロナが終息に向かっていることを想定してスケジュールを立てています。
21年3月 クラウドファンディング終了
21年3月~ リターン準備
21年7月~順次 リターン発送開始
(7月以前に発送出来るものは早々に発送致します)
21年8月頃 リターン発送完了
※クラウド希望額未達成の場合は残念ながらこの時点で、その後のプラン実行は不可能になります。
(その後頑張って自己資金を増やせた時は、プランを実行して皆様にSNS等で御報告したいです)
※希望額到達の場合は以下を実行開始
21年10月~ 政策金融公庫に融資申請
21年10月~ 店舗契約・開業準備
21年11月~ 養蚕施設開設・生産研究開始
21年12月~ 養蚕事業・呉服事業開始
その後~ 大規模養蚕施設開設により小石丸の増産。
絹糸産業と日本文化に生涯貢献致します。
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<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合もリターンをお届けし、
将来的に計画を実行致します。