空き地→コインパーキングはもうやめよう! 和歌山の街中に青空キッチンを作りたい!

空き地→コインパーキングはもうやめよう! 和歌山の街中に青空キッチンを作りたい!
まちなかの建物がなくなったと思ったらコインパーキングに。なんて最近あちこちで見かける光景です。車が不可欠な和歌山ではもちろん必要なものですが、そればかりだとまちが殺風景になってしまいます。そこで景観や賑わい創出を考えた青空キッチンを作ることで、地域に貢献できる食と防災の拠点づくりを目指します!

はじめまして! 目を止めていただき、ありがとうございます。

「飲食業から始まるまちづくり」Tablocal代表の奥畑公康と申します。

和歌山市内に居酒屋「紀州のしずく」、イタリアンレストラン「Kitchen Cammy」2店舗、ラーメン店「紀州麺処 誉」、食堂「襷食堂」の計5店舗を経営しています。また地域で何かを始めたい人や新しく飲食店を始めたい人を応援しようとCAMPFIREの公式キュレーターとしても活動しております。

私が仕事をする上で最も大切にしているテーマが「飲食業から始まるまちづくり」。
飲食業はあらゆる産業のど真ん中にある。そう信じ、自分たち飲食業が潤えば農業、漁業、流通業、小売業ほか、関わる全ての方々が潤い、地域全体が幸せになると意識しながら日々経営を行っています。

そんな中、新型コロナウイルス感染症による飲食業の大打撃。著しく売り上げが落ちる中、新たな営業形態として考えるようになったのが移動販売でした。

そしてキッチンカーを購入!!

購入したキッチンカーは営業していない時間どこかに停めて置かなければなりません。停めておくための駐車場を探しているうち、和歌山市役所裏玄関のななめ前にある民家が取り壊され、4台分のコインパーキングになるという情報が入りました。

「市役所の裏口玄関前に4台分のコインパーキング!?」

この周辺はたくさんの会社や銀行があり、ランチタイムには多くの働き人がおいしいランチを求めさまよう場所。

こんな場所をただコインパーキングにしていいのか?
それっておもしろい??

そんな疑問の中、何かおもしろいことはできないか?と考えていると「この一画をまるごと借りて、自社のキッチンカーだけでなく日毎に違ういろんなキッチンカーが代わる代わる営業するスペースにしてはどうか?」「他にももっと活用できないか?」と、色々なアイデアが出てきました。

そもそも移動販売を始める目的として、テイクアウトできるお弁当の販売ができることだけでなく、イベント出店や介護施設への出張、災害現場への炊き出しなど、さまざまな可能性を考えていました。

キッチンカーの目的も1つではないのだから、場所も1つの目的に縛られる必要はありません。この場所自体を「青空キッチン」としてまちづくりに活用してはどうだろうか。
それこそがまさに私たちの目指す「飲食業から始まるまちづくり」です。

この青空キッチンがまちの景観づくりにもなり、賑わいを創出する空間として活用できることを願い「シロキタキッチンパーク」と命名しました。緑ゆたかな公園のような憩いの空間にしたいという想いから「パーク(公園)」と「パーキング(駐車場)」をかけています。

この構想について実際にキッチンカーを持っている人から話を聞いたところ、現在コロナ禍でイベントが開催されないことから、キッチンカーの出店機会も減っているそうです。

でもここならイベントの有無に関係なく出店してもらえます。場所は固定で、定期的に出店車が入れ替われば、訪れる人も飽きることなく楽しんでもらえます。

ちなみに自社Tablocalのキッチンカー「タブローカル号」では2種のカレーを提供する予定です。

オリジナルマサラのスパイスカレーはチキンやキーマ、シーフードなど具材は週替りで、追加トッピングも可能に。そしてもう1種類はグリーンカレーやヴィーガンカレーなど、その時々で変わる予定です。

どちらも小麦粉を使わず、添加物や化学調味料も不使用のカレー。ものにより辛さはあるものの、子どもにも安心して食べてもらえる