「うちはこのコースでやっているから、お客様のご要望には答えられない」
それが彼の返事でした。
私はこの高級店での現実に染まることを選べず、翌日その店を辞めました。
なぜ、お客様が食べたいものを出すことができないんだろう?
それは、料理人として正しいことなのだろうか?
お店のスタンスと私の志とはかけ離れていたのです。
「自分が店を開く時には、お客様のことを一番に考えて、お客様が希望する料理を出そう。リクエストにも可能な限り、答えよう」
そうして出来上がったのが、「悟空」です。
開店当初は20席しかない、小さな店でした。
幸いにも口コミで人気が出て、毎晩、たくさんのお客様が訪れるようになると、満席でお断りすることも多くなってきました。
入れなかったお客様の背中を見送るたび、なんとも言えない気持ちでいっぱいになり、ご縁があって、店を拡張することができたときは、本当に幸せでした。
その後、ますますたくさんのお客様にお越しいただき、コロナ前は連日大賑わいを見せていました。
コロナで状況は一変。飲食店の営業自粛要請もあり、最近では、夜間のお客様はほとんどいらっしゃいません。
「このままでは悟空が閉店してしまう…悟空負けないで!頑張って!!」
常連様のそんな声に支えられ、今回、クラウドファンディングに挑戦することを決めました。
高くておいしいのは当たり前。大事なことは、お客様が毎日でも通ってくださるような、リーズナブルなお値段で、どれだけおいしい料理を作れるか。
そして、毎日でも通いたくなるほど、居心地が良い店を作れるか。
それだけを念頭に、開店以来16年、がんばってきました。
コロナですべての飲食店が厳しい状況にあると思いますが、私たちも、長くお客様をお迎えしてきた店として、なんとかこの苦境を乗り越えたいと思います。
そして、再びたくさんのお客様をお迎えし、自慢の料理とともにくつろいでいただきたいと思います。
みなさまのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名: 株式会社 snug space
● 事業者の住所/所在地:
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂2-29-13 若槻ビル 2階
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●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。