寺(じ)ビールと唯一の温泉復活で、800年の寺町を未来へ

寺(じ)ビールと唯一の温泉復活で、800年の寺町を未来へ
身延山は800年になる日本三大総本山ですが、コロナで閑散としてしまった。そこで「自我寺参」(寺町を思い思いに参って欲しい)をモットーに、寺(じ)ビール開発とエリア唯一のつぶれた温泉施設を温泉付ステイ&ビアテラスに復活させ、国内外の旅人・アーティスト・ワーカーに身延に来ていただき、未来へ続く町にしたい

宿泊施設という関係で、コロナに対しての支援を受けることができず、様々な法の足かせでただ小さく静かにしているしかないような現状でした。
どこにでもある日本の地方問題でもありますが、ここは歴史的にも文化的にも貴重な文化エリアであり、かつては栄えた門前町。今ここに立つ私たちが、ここで絶やすわけにはいかない、と思いました。
今回トライする物件は、このエリア唯一の温泉。かつては久遠寺への参拝者が参拝の後、行衣を脱ぎ湯を浴びて腹ごしらえをして、現実の世界に帰る、身延山の最後のオアシスであった場所です。そこを現代の方々にあった形の参拝やコミュニケーションの場としてよみがえらせたい。
これまでこの地域は、日蓮宗の宗教団体や信徒様の参拝が多く、一般客が少なく若い日本人にはあまり認知されておらず、さらにコロナで町は閑散とし、店はシャッターを閉じ、古い家は取り壊され、歯抜け町になってきてしまいました。
この状態を打破し、「自我寺参」(お客様それぞれがそれぞれの形で寺参りを楽しんでいただく)に参拝、観光、リトリートと多様に活用していただける地域づくりをしたいと思い立ち上がりました。

その一つに、このエリア唯一の温泉施設復活を賭けています。
これまでの活動

私は30年身延で宿坊の運営をしてきました。
宿坊覚林坊では、数年前から着物体験や写経体験といった様々な取り組みを行いインバウンド客の取り込みを行ってきました。その結果、宿泊客は5年間で120倍になり、2019年は全体の40パーセントが欧米系の外国人客になり、ワシントンポストやナショナルジオグラフィック、JNTOなどからの取材も受けました。また、県内のインバウンド集客に貢献したとして山梨県知事表彰も受けました。
そのような中、インバウンドのお客様へのヒアリングを行ったところ、身延山エリアではお酒を飲みながら寛げる場所、夜楽しめる施設が無いとの意見が多くありました。
そこで、宿泊客に覚林坊で生ビールの提供を始めたところ反響を得られたため、現在、覚林坊で大変好評のオリジナル生ビールを「寺(じ)ビール」と読ませ、商標も取得しています。
この寺ビールを地域の土産物になる身延のPRツールとして誕生させたいと考え「寺(じ)ビール」のラベルを貼り付けた瓶詰のスタイルで販売しています。

このビールが、人から人へ思いと共に伝えられ、身延に飲みに来たい!ここへ行ってみたい!と言っていただけるような街づくりをしていきたいです。

富士山グラスで飲む 寺ビールは、身延でしか味わえないムードと、テイストです。

私どもは、2019年に小さな株式会社を作り、町の入り口をにぎやかにするため、

門前町の築90年のお屋敷の改築をはじめました。
そこは門前町の入り口にあり、一番の資産家のお屋敷でした。ここをリノベーションし、1日1組の1棟貸しと、農cafeを作り、このエリアにはない高級な寺町ステイと、カフェを2020年11月から運営を始めました。しかし、コロナの真っただ中。お客様への認知もPRも難しく、集客にはいまだに苦労をしております。最近は、SNSのおかげでカフェはこの閑散とした身延の中では、驚くほど若い方々にお越し頂けており、細々と数字を伸ばしております。
今までとはまた違ったお客様の層が来てくださることで、広がりも出てきますし、SNSでの広がりも見られるようになりました。 

資金の使い道・実施スケジュール

1 先ずは、開放的なテラスを作る。冬でも外を活用したくなるような、焚火スペースを2~3個作り、週末には音楽の生演奏をしたいと思って