【高校演劇】「新しい演劇のつくり方」を通して中高生が主体的に生きる舞台を作りたい

【高校演劇】「新しい演劇のつくり方」を通して中高生が主体的に生きる舞台を作りたい
劇作家で演劇集団「範宙遊泳」を代表する山本卓卓と中高生が、共同で演劇を制作、稽古を行い、来年3月に渋谷PARCO9階のGAKUにて、作品を上演することを目指します。この取り組みを通じて、中高生が主体性を取り戻し、教育において演劇が有用であることを周知したいです!

に向けて、「人と人との出会いによって、主人公性を見出し群像劇が完成する。演劇をはじめとした文化によって、個人と社会どちらもが豊かになる。」と語りました。

ポッドキャスト収録後、山本さんへ10代と事務局の想いを伝え、GAKUとともに、中高生向けの演劇のワークショップを開講できないか、と相談しました。オファーを快諾した山本さんからは、『うまれてないからまだしねない』本編と並行するもう一つのサイドストーリーを中高生と一緒に作ろう、という嬉しい逆提案。このプロジェクトが、演劇業界と中高の教育現場を少しでも近づけられるような取り組みとなることを目指したいと、一緒に企画を進めることとなりました。

参考)ガクジン第29回 山本卓卓(「範宙遊泳」主宰/演出家/劇作家)

この授業では、範宙遊泳による群像劇『うまれてないからまだしねない』の世界観をベースに、山本さんと中高生が共作で、同劇のパラレル・ストーリーを作りあげていきます。生徒は、脚本制作や演出、空間づくりなど、演劇制作の工程を体験し、最終的には、演者となって完成した作品に出演、渋谷PARCOの9階GAKUにて発表します。

【開催概要】

名称:新しい演劇のつくり方
対象:中高生(未経験者歓迎)
定員:6〜10名程度
受講料:無料
曜日・時間:11月21日(日)、12月5日(日)、12月19日(日)、1月9日(日)、1月23日(日)、2月6日(日)、2月20日(日)の計7回/13:00〜15:30
生徒募集期間:10月1日(金)〜10月15日(金)(予定)
会場:渋谷PARCO・9階「GAKU」

*応募にあたり
今回のプロジェクトは、集まったメンバーと共に演劇という集団創作に主体的に取り組んでいただきます。応募フォームの中に、「この授業で実現したいこと」などを記載する箇所がございますので、ぜひ皆さんの意気込みをお書きください。(文字数や形式は問いません。)それらの文章を参考にして定員数の受講生を最終決定する予定です。また、受講の可否については、応募の〆切から営業日3日以内にメールにてご連絡いたします。

*受講決定にあたり
受講が決定した場合には、授業開始までに、一つの演劇をこれからつくりあげるそれぞれのメンバーと事前にコミュニケーションを取るために、山本とのzoom面談を予定しています。日時の詳細は受講決定の際に調整させていただきます。

*新型コロナウイルスの感染拡大にあたり
新型コロナウイルスの感染拡大などの状況によっては授業内容が変更となる場合がございます。

【授業概要】

第1回 脚本の設計図を組み立てる
これからともに学ぶ仲間に対して、『うまれてないからまだしねない』を見た感想を発表、自己紹介。『10代たちの、うまれてないからまだしねない(仮)』のコンセプトを共有し、どんな役をやりたいか、自分ならどう演じるか、脚本の設計図を組み立てていく。

第2回 自分が演じる登場人物を作り込み、短い脚本に起こす
それぞれが思い描く登場人物の設定を深める。普段何を食べている? どんな喋り方? 他人との距離感は? など、キャラクター造形を作り込んでいく。登場人物の設定や心情を想像しながら台詞も自ら書き、脚本に起こしていく。

第3回 それぞれの脚本を組み合わせてひとつの作品にする
それぞれが書いた脚本を読み合わせ、ひとつの作品となるよう組み合わせてブラッシュアップする。自分の「役」が、他者の「役」と出会うことで生まれる違和感や矛盾に気づき、物語のなかで「関係性」を構築していく。

第4回 演技について