ミリ程度しかなく、アンデス山脈から吹き下ろすゾンダと呼ばれる乾燥した高温の風の影響で年間を通して乾燥しており、多くの害虫やブドウの病気にとってチャンスがありません。そのため、化学肥料や農薬の使用を限りなく抑えたブドウ栽培を行なっています。その一方で、水は不足していることから、アンデス山脈の雪解け水を使用したドリップ灌漑システムや用水池を整備し、目標を定めてコントロールしています。
カサレナの夢はシンプルです。ブドウのポテンシャルを最大限に引き出し、アルゼンチンで最も偉大なシングルヴィンヤード(単一畑)プロジェクトになること。「シングルヴィンヤード」ワインとは、トレーサビリティを厳密にした単一畑から採れたブドウのみを使って醸造するワインのことです。1つのブドウのみを使って醸造する単一ワインであっても複数の畑から採れたブドウをブレンドして醸造するワインがスタンダードである中、「シングルヴィンヤード」ワインはその土地のテロワールをダイレクトに表現したいというコンセプトで造られています。
アルゼンチン・メンドーサの豊かな伝統と可能性、そしてユニークなミクロ・テロワールに満ちたカサレナの4つの畑から、プレミアムワインをお届けします。
カサレナワイン販売開始1周年記念特別製作 〜TASTING NOTE for Argentine Wine〜
2021年9月、カサレナワイナリーの19ラインナップが日本に上陸して1周年を迎えました。
コロナ禍にも関わらず、北山商事を応援しようとショールームへ足を運んでいただいたお客様、カサレナのワインを食卓に、至福のひと時に取り入れていただいたお客様、アルゼンチンワインのことをこれから知ってみたいというお客様、全てのお客様との出会いに感謝して、アルゼンチンワインのオリジナルテイスティングノートを東京、蔵前にある文具店「カキモリ」さんにて数量限定にて製作いたします。
オリジナルワインテイスティングノート製作の背景
ワインのインポーター業を開始するにあたり、23年間、経済産業省の職員だった私は、ワインの知識やワイン業界の知見が全く無かったため、ワインスクールに通うことにしたのですが、予想以上にアルゼンチンワインに関する解説は乏しく、ワインを勉強してみようという方にとって、世界第5位のワイン生産大国であるアルゼンチンワインに親しめる環境は追いついていないという現実を目の当たりにしたのです。そこで、アルゼンチンワインを専門に取り扱う私たちこそがアルゼンチンワインを日本の皆さんに親しんでもらえるような仕掛けを先導していく必要があるとの認識に立ちました。
日本に居ながらも、アルゼンチンワインとの出会いを身近に、そして特別な出会いに感じてもらうにはどうしたらいいだろう。いろいろと模索する中で、〈書く〉ことから始まる人と人との結びつきや、〈分かち合う〉楽しさや喜びを提案しているという文具店の「カキモリ」さんに辿り着いたのです。
オリジナルワインテイスティングノートのこだわり
ワインのインポーターながらも、ワインの味わい方を消費者に「勉強します」と言わせてしまうような風潮がどうも好きになれず、もっとワインを自由に、旅するように、音楽を聴くような感覚で楽しめたらいいのになとの想いがあります。だからこそ、ワインの味わいを書き留めることに特化したスタイルではなく、アルゼンチンワインを飲んだ、そのときに感じたことや思いを残しておけるような、大切なひとときを綴るノートとしてのスタイルにこだわりました。
また、カキモリさんで製作することにし