ような活動をTwitterでも積極的に発信するようになると「どうやら新宿区役所前カプセルホテルのサウナが攻めているらしい」「歌舞伎町のど真ん中に穴場サウナ発見」「施設名は訳すと新役?」など噂をされるようになりました。
少しずつサウナ利用者を伸ばす中、次の一手になったのは新しく常連になったお客様の声でした。
「NKH(中の人)さん、新役でアウフグースはどうですか?」
あ、あふ、あうふぐーす??これまた恥ずかしながら、アウフグースの存在を知らず、当時はアホ面でポカンとしていました。懇意にしていたお客様が熱波師検定を受講していたこともあって、タオルさばきを教えていただくことに。む、むずかしい..。けど熱波の気持ち良さとエンタメ要素の融合が面白く、是非取り入れたいと思いました。
タオルさばきの練習で一汗かいたところでお客様がポツリと一言。
「熱波師検定を受けてみたものの、サ室で扇ぐ機会がないんですよね..」
たしかにそうでした。サウナ施設でタオルでも団扇で熱波を送っているのは、施設のスタッフか熱波師として名が売れている方々のみ。サウナ室でタオルを扇ぐのに、サウナ愛好家には近いようで実は遠い世界でした。
「そんなことならうちで扇ぎませんか?」
お客様のような、アマチュア熱波師が扇げるサウナ室があればいいのに、と思って出た一言でした。我々の施設そのものはだいぶ古いです。ただ、サウナ施設としては新人。老舗のサウナ施設には出来ない、我々にしか出来ない施策だと思い、ひとつのイベントとして打ち出すことにしました。イベント名は「花園一番〜素人でも熱波を出したい〜」としました。
「花園一番」初開催時の告知画像
アマチュア熱波イベント「花園一番」は、第2回、第3回と立て続けに実施するほどに好評でした。アマチュア熱波師として扇ぎたい、とTwitterでDMをいただくこともしばしば。また、施設としても認知度が上がり、イベント以外の時間帯でもサウナ利用者が格段と増えました。
サウナ室で扇ぎたいアマチュア熱波師を積極的に募集回数を重ねるに連れ、プロの熱波師が熱波を受ける側としてご参加いただく機会もありました。「花園一番」のイベントのあと、プロアマの熱波師同士でラウンジで交流することも!
プロアウフギーサーの五塔熱子さんも風襲!
いまでは「花園一番」の開催回数は第14回まで数えています。今後も継続してアマチュア熱波師の活躍の場を提供したいと思っております。
気がつけば「花園一番」も第14回!
施設としてはサウナの利用者を増やすのも大事ですが、アマチュア熱波師がタオルを扇ぐ舞台を確保しながら、プロの熱波師が誕生する場にもなりたいと思っています。いわば、野球選手にとっての甲子園球場、ラグビー選手にとっての花園ラグビー場のような存在です。
その上で、施設として手を入れなければと思っているのが、現在のサウナのストーブです。いまはガス遠赤外線ストーブの前にサウナストーンを積んで熱する、という良くも悪くも独特なスタイルなのですが、ロウリュをするストーンがすぐにヘタれてしまう(冷めてしまう)のです。
アマチュア熱波師にとって最高の舞台を提供したい想いから、既存のヒーターをロウリュ向きの電気式ヒーターに替えたいと強く思うようになりました。
実は何度か、当ホテルのオーナーにストーブ入替について直訴したことがあるのですが、お世辞にもサウナに対する理解がなく、門前払いを受けていました。ただ、宿泊売上が一向に回復しない中、サウナ売上が施設全体売上に寄与していることでオー