地域資源の発掘&多世代交流~地域巻き込み型アップサイクルステーションを廿日市に~

地域資源の発掘&多世代交流~地域巻き込み型アップサイクルステーションを廿日市に~
少子高齢化、空き家の増加、商店街の空洞化といった課題を抱えた広島県廿日市市佐伯エリアに、課題解決の一 歩となるアップサイクルステーションを作ります。地元の人に愛された元スーパーを新たな場にアップサイクルし、賑やかな笑い声を取り戻すため、皆さんのお力を貸して下さい!

●はじめに

 はじめまして。合同会社とこらぼの金澤萌と黒木真由と申します。
 私たちは廿日市市佐伯エリアで地域の課題解決に繋がる仕事を展開する合同会社を立ち上げました。主に地域に増え続ける空き家、商店街の空洞化、高齢者の孤独という課題と向き合っています。金澤は左官職人でありながら埼玉で商店街活性化に取り組んできた経験を、黒木は臨床検査技師として地域支援員となり医療・福祉目線のまちづくりをしてきた経験を活かし活動を展開しています。
※地域支援員…廿日市市独自の制度。地域おこし協力隊と集落支援員の制度を掛け合わせたもの。
●このプロジェクトで実現したいこと

 私たちは、地域に長年愛されながらも閉店した元スーパー『ナガタストアー』を、再び新たな形に生まれ変わらせ、賑やかな笑い声を取り戻すため、『地域巻き込み型アップサイクルステーション ナガスタ』(以下、ナガスタ)を作ります。
 ナガスタを“アップサイクル”をテーマとした地域の拠点として整え、地域の人の手でアップサイクルした商品を販売したり、人と人との繋がり・生きがいを生むことで、地域の人も巻き込みながら、地域自体を素敵な場所にアップサイクルすることを目的に私たちは動き出しました。

 私たちがアップサイクルのテーマとして掲げているのは「空き家」「自然素材」「食材」です。現在、「空き家」「自然素材」でのアップサイクルは増えてきたのですが、「食材」についてはまだあまり進んでおらず、家庭菜園で余り廃棄する予定になった野菜を販売する程度にとどまっています。
 そこで、今回のプロジェクトではシェアキッチン・加工所を作り、「食材」のアップサイクルを進めていきたいと考えています。「食材」をテーマとすることで、年齢関係なく幅広い年代の人々に関心を持ってもらいやすくなると同時に、「美味しい物」があるところでは人は自然と笑顔になります。ナガスタにシェアキッチン・加工所があることで、世代を超えた交流、地域内外の人との交流が生まれていくと私たちは考えます。また、この取り組みを発信することで、ノウハウを他地域にも広げることができ、様々な地域で「多世代交流」、アップサイクルを軸とした「持続可能な社会」が浸透していくのではないかと考えています。
 人と人との繋がりを大事にする「多世代交流」、「持続可能な社会」を理想で終わらせないために、全力で取り組みます。あたたかい応援を何卒よろしくお願いいたします。
●アップサイクルにこだわる理由

 アップサイクルとは、リユースやリサイクルとは違い、不要となった物を元々の形や特徴などを活かしつつ、新しいアイディアを加えることで別の物に生まれ変わらせる考え方で、「ごみを宝物にかえる」サスティナブルな取り組みです。

 代表の金澤が左官職人の見習い時代から取り組んできたのが、タイルのアップサイクルです。家を建てる時など、実は多くのタイルが捨てられています。そのタイルを捨てるのではなく、タイルコースターや鍋敷き、壁掛け時計にアップサイクルして販売することでごみの削減に取り組み、ただ作るだけでなく、ワークショップとして多くの人に体験してもらうことでアップサイクルの啓発にも取り組んできました。
 また、副代表の黒木は、地域支援員として中山間地域で活動する中で、空き家にある家財がまだ使える状態にもかかわらず捨てられている事、放置されたままの空き家が問題になっている事、また農家さんの多くが仕事の少ない冬に手作りの品を作っているけれど販売はせず、最後はごみとして捨てられてしまうこと等、中山間地域特有の「