が見たのはこれまでのやり方に止まらない新しい簗の取り組みでした。純粋に漁のみではなく、子供が川に飛び込み、簗に上って鮎を掴み、傍らではそれを塩焼きにして食べれる屋台が並ぶ。大人も子供も無邪気に関われる自然との共生がそこにはありました。そしてそれは同時に私たちの子供の時の簗との関りそのものでもあったのです。”簗の存続のための『観光やな』の確立”これこそが私たちの目指すものだと確信した瞬間でありました。
そうして2020年。おりしもコロナで全国的に活動制限のかかる中、私たちは初めての簗を設置しました。結論から言えば資金不足、人手不足によって諸々の観光の環境整備はできず、外からの誘客は実行できなかったのですが私たちは小さな一歩を踏み出すことができたのです。
現在、島根のみならず山陰地方において簗漁が許されている地域はわずか、観光ヤナとして運営されている所は皆無です。私たちは中国地方唯一の観光ヤナとして次世代にこの文化と遺産を引き継いで行きたいと願っています。コロナによって未曽有宇の事態を迎えている世界。しかし自然と人の営みは何万年もかけて積み重ねた先人の叡智です。その存続のため、そしてたくさんの人の笑顔の溢れる観光ヤナに発展させるために!どうか皆さんのお力を貸してください。
–【2021 8月18日 追記】–
このクラウドファンディングの準備中、2021年の8月に日本中を大豪雨が襲いました。そして8月15日の漁解禁日にむけて準備していた簗の土台は連日の増水に流され、今も復旧作業中です。苦しい状況ではありますが引き続き簗の存続に向けて組合員一同、頑張っていきたいと思います。
↑土台の設置済みだった簗
土台の一部が流され、現在復旧作業中
私たちの地域のご紹介
島根県美郷町 面積:282.9 km² 人口:4550人(2020)
島根県中山間地域である邑智郡にある広島県との県境にある街です。広島県から日本海へ向けて流れ込む”江の川”が町の中央を貫く、その雄大な景色が特徴で、近郊には世界遺産となった石見銀山や自然豊かな三瓶山があります。1990年初頭からカヌー博物館に展示されているバリ式カヌー製作を依頼した縁でバリ島マス村と姉妹都市提携を結んでいたり、獣害対策に積極的に取り組むイノシシ肉ブランド”山くじら”や今年からは麻布大学との官学連携で「麻布大学フィールドワークセンター」が開設されるなどするなど、未来に向けた力強い動きのある街です。
島根県美郷町
資金の使い道・実施スケジュール
〇次年度簗設置費用
〇今後の観光簗確立のためのとしてのイベント費用、鮎焼きブース(小屋)設置費用
〇8月半ばよりヤナを設置し、10月半ばまで運用。
リターンのご紹介
美郷町の魅力と新たなチャレンジを堪能できる返礼品を10点ご用意しました!
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①江の川の天然鮎 1kg (冷凍)50組
20000円
江の川で採れた天然の鮎を冷凍パックにしてお届けします!塩焼きにするもよし、炭火で焼いて醬油をちょっと垂らして食べるのもお勧めです!
※漁獲量の至らなかった場合は養殖鮎となります。
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