いのですが、最初はこんな軽い気持ちからこの企画は始まりました。
テーマは楽しくなるマスク。
楽しくなるマスクを作るにあたり、女性向けマスクに絞り込んだ私は
色々な年代の女性に、楽しくなるマスクはどんなものかと聞きまわりました。
・服のように色を選ぶことが出来るマスク
・毎日、気分を変え、違う色をしたい。
・自分に似合う色が見つけられると嬉しい。今売っているのは、単色50枚もあるから中々いろんな色を試せない。
・耳が痛いマスクは嫌。
・口紅や化粧がついても目立たないように表裏同色がいい。裏白は嫌。
・耳紐は出来たら同色がいい。
・個包装は絶対。バックに予備を持っていけて便利!!
いやはや、出るわ出るわ(笑)みんな、かなりマスクに不満に思っていることあったんですね(^_-)-☆
いやもうコレ全部やりましょう!っとなって企画生産がスタートしました。
・色を選べるように血色カラーを10色選びました
・耳が痛くないように平ゴム仕様にしました
・表も裏も耳紐も全部同色に揃えました
・個包装は絶対!
そして、一番大変だったのが、1箱に10色各3枚 30枚を誰がどこで梱包するんだということ。
清潔な環境で間違いなく梱包出来ることが絶対条件です。
最終的には、日本でクリーンルームを持っていて、検品と梱包が出来る会社を探そうという事になって、
なんとかOKして頂いたのがこんなところ。とても信頼のおけるばっちりな会社様でした。
感謝感謝です。
ようし出来た!パッケージデザインも出来たし!なかなかいい出来!と思っていた矢先、
大事件が起きたのです。
テレビから「この度、マスクはJIS規格が出来ました!今後の安全の目安になりますね。それでは、次のニュースは・・・」
なんですと・・・。このタイミングで政府はマスクのJIS規格を発表したの・・・。まじか・・・。
マスクはこれまで、一般社団法人 日本衛生材料工業連合会が自主基準で出しているのみだったので、みんな基本的にそこの基準に準じたマスクを作っていたのです。
只、JIS基準がでたとなれば別です。JIS基準とは国家が定める基準ですから。それに準拠しないマスクは国家基準を満たしていないマスクですから。
もう、真っ青になって電話にかぶりつき「あぁ、すいません。パッケージの印刷止めてください。いや、中止です。はい、そうです。すいません。ごめんなさい。
でも止めてください。突然JISが出来て・・・。デザインから変更です・・・」
当然、電話口の向こうの方もこれからの自分のすることに思いを巡らせて、遠いほうを見ていたと思います。
そこから、もう慌てて、関係各所に問い合わせ、確認し、大急ぎでパッケージ内容を変更しました。
助かったのは、ずっとカケンテストセンターというところにロットごとにマスクの各種試験を出していた事です。
改めて試験を取り直す必要はなかったのです。
もしこれが試験からということになっていたら、多分今も発売出来ないでいたと思います。
日ごろから真面目に取り組むことが大切なんだと思い知らされました。
下記は試験結果です
●花粉粒子補集効率試験 平均値99.8%
●バクテリア飛沫捕集効率試験(BFE) 平均値99.8% 細菌飛沫
ウイルス飛沫捕集効率試験(VFE) 平均値99.8% ウイルス飛沫
●微粒子捕集効率試験(PFE) 平均値99.7% 黄砂・PM2.5●特定芳香族アミンの測定(発がん性染料の測定) 規格値以下
●蛍光増白剤の有無 著