自転車のサドルにつける紛失防止タグホルダー

自転車のサドルにつける紛失防止タグホルダー
位置の把握が出来る紛失防止タグを自転車のサドルに装着することが出来るホルダーを3Dプリンターで作成します。

はじめに・ご挨拶

大阪でデザイナーをやっております。福武と申します。
普段はプロダクトやUIのデザインをやっています。
最近ロードバイクに乗り始めたのですが高価なロードバイクは盗難が気になるので自転車に紛失防止タグを装着する汎用ホルダーを作成しました。同じ悩みを持つ人のために、初めてのクラウドファンディングにチャレンジすることにしました!
プロダクトのご紹介

自転車のサドル下のスペースに紛失防止タグなどを装着する汎用ホルダーです。
紛失防止タグだけでなく硬貨(500円玉なら4枚)格納出来ます。
格納物のサイズは直径32mm、厚み8.4mm以内となります。

特徴1:紛失防止タグを自転車の目立たない位置に装着可能

特徴2:電波を通しつつ破壊が困難な素材であるPLAを使った厚肉成形素材を使用

特徴3:水が入りにくい構造かつ、入った際の排水を考慮した設計

クロスバイクやロードバイクで使用されている2本のレールのついたサドル(直径8mm,中心距離43mm)に装着することができます。取り付けは六角レンチを使用します。
3DプリンタのPLA素材を使用して厚肉成形をしておりますので素手で破壊することは困難です。
シート下に装着すること、ケースには水が侵入しづらくするリブ(凹凸による組み合わせ)があることから雨水が入りにくい状態です。また、雨が入ったとしても下部に穴を開けているので容易に排水可能です。

プロダクト誕生までのお話

最近サイクリングを始め高額な自転車を購入したのですが気になるのは自転車の盗難でした。
GPSトラッカーなるものが存在することは知っているのですが通信費がかかるため月額料金を支払う必要があり、そこまでは・・・という感じで躊躇していたところ、各社から紛失防止タグという探し物を見つけるためのタグが発売されていることを知りました。

紛失防止タグの場合、初期費用だけで月額料金はかからないため、これは使えるかもと思い、早速購入し自転車にガムテープで装着してみたところ、スマホから自転車の位置が特定できることがわかりました。

実験の結果、自転車に装着する際に課題となるのは3つあります。

①見つからない位置に設置できること
見つかって取り外されたら意味がないので、ある程度汎用性があり見つけにくい位置を探しました。

②取り外しor破壊されないこと
テープでくっつけたり、キーホルダーでひっかけたりする方法の場合、見つかった際に簡単に取り外されてしまうため、簡単に取り外せないようにする必要があります。

③雨水の対策
外を走るものなので雨に濡れることは避けられないので水濡れの対策が必要です。

というわけで、上記の問題を解決するためにホルダーを作成することにしました。
当初、ボトルケージのネジを使って装着する方法を考えたのですが、外から丸見えなこととボトルケージの取り付けが出来なくなることからサドル裏のレールを利用することにしました。

次に強度の問題。隠して取り付けても見つかった時に簡単に破壊しないようにする必要がありますが、金属は電波を通さないので構造体としては不向きです。そこで電波を通しつつ厚肉の強固な樹脂素材が整形できる3DプリンタのPLA素材を使って作成しました。PLA素材は熱で溶ける性質があるので70度を超えるともされる炎天下の温度が気になったので、沸騰した100度のお湯で耐熱性を確認したところ、気持ち柔らかくなったような気がするものの変形するほどのものでもなかったため、問題ないと判断しました。元々サドル裏側なので直射日光