「健康を損なう家」をなくしたい!がっかりしないための「家の知識本」を出版したい

「健康を損なう家」をなくしたい!がっかりしないための「家の知識本」を出版したい
健康でいつづけられる家をつくってほしい。本当に質の良い家に住んでほしい。そんな願いを込めて、神奈川県の「家づくりのプロフェッショナル」が、住み始めてがっかりしないための「知ってほしい知識」を載せた本を出版します!

こんにちは。株式会社ひら木の杉崎茂夫です。神奈川県海老名市で家づくりをしています。

もしもみなさんが家を建てるとしたら、どんな家を建てたいですか?
カッコいい家でしょうか?住みやすい家でしょうか。
きっと千差万別だと思いますが、誰もが「うん。そうだ」と思っていただけるのは、こんな家ではないでしょうか。

「質の良い家」

デザインや間取りの良さはもちろん、長く住み続けることができる「質の良さ」を、一番に大切に思われるのではないでしょうか。

私がみなさんにお伝えしたいのは、まさにここなんです。
「質の良い家」をつくるために、ぜひとも知っておいてほしい知識があるのです。
それを、本という形にして、世の中に発信したいと思っています。

ところで「質の良い家」とは何でしょうか。
国の基準にのっとった家?
最高の建築技術を取り入れた家?

すぐに答えられる人は、とても少ないのではないでしょうか。
無理もありません。「こういう家が質の良い家だ」という知識を、誰かに教わったことがないからです。
そのために、質よりもコストや見栄えを優先した家が、たくさん建っているのが現状なのです。

わたしは、質の良い家についての知識を広めることで、一人でも多くの方に、心から「建ててよかった」と思う家を手に入れていただきたいと思っています。

私たちは、町の小さな工務店です。
でも、お一人お一人のお客様と向き合い、建築技術を磨いてきたプロフェッショナルです。
だからこそ、お伝えできる知識があります。

当社で家をつくらなくてもかまいません。知っておいていただくだけでいい。
そんな想いで、このプロジェクトに挑戦することを決めました。

わたしは20代のころ、弁当屋の店長をしていました。
大学時代、お金を稼ぐために喫茶店で働いていたとき、「弁当屋がもうかるよ」と言われて始めたのがきっかけです。

作りたて弁当が流行りはじめていた時期だったこともあり、かなり売上を上げていました。
でも、お弁当は食べてしまえば形が残りません。
「なんか違うな…」
そう思い、弁当屋をやめ、やり始めたのが、当時兄が経営していた総合建設会社での仕事。
私はここで、建物づくりに出会ったのです。

建物は、一度つくると、ずっと形として残ります。そこに大きな魅力を感じました。
最初は、建築のけの字も分からなかったので、「学ばなきゃ」という思いでまじめに勉強し、一つひとつ知識を身につけました。そのうち、建物をつくる仕事がだんだん楽しくなっていきました。

一般住宅をつくる仕事を手がけるようになってからは、さらに楽しくなりました。
なぜなら、お客様から直接「いいね」「ありがとう」など、おほめの言葉や感謝の言葉をかけていただけるからです。それが、私にはとてもうれしかったのです。

ところが、一般住宅をつくればつくるほど、日本の家づくりの課題も見えてきました。
それは、住まいの最も重要なのは「断熱性」と「気密性」で、これらは一体に考えないといけませんが、一般の方がその〝重要な知識〟を持っていない、ということでした。

多くの人は、間取り、デザイン、床、壁といった「見えるところ」にはこだわります。
でも、家が完成すると「見えないところ」となる断熱の部分に対しては、積極的に情報を集めたり、調べたりすることはないのでは?と思います。

それもそのはずです。
いま、多くの住まいで「断熱性能」がうたわれています。
ハウスメーカーに「断熱性はちゃんとありますよ」と言われれば、それを信じるしかありません。

しかし、設計上は断