Hawaii から”猫の恩返し袋” 『第二弾』

Hawaii から”猫の恩返し袋” 『第二弾』
ハワイ(オアフ島)に住む野良猫の保護活動1.猫の保護(トラップ)+去勢・避妊+マイクロチップを入れてあげて元のエリアに戻します。 原則(Trap 保護)N(Neuter 避妊)R(Return 戻す)2.餌やり(現在8ケ所公園等)3.治療の必要な猫は、できる限りレスキューする。

 *あの時にモールに残っていた兄弟の一匹を引き取り、今は我が家で暮らしています。

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『猫の恩返し⁉️』

 毎日ご飯を配っていると、猫にはいろいろな表情があり、どの子も自分の家族に思えてきます。ご飯の時間をちゃんと覚えてくれて、ちょっと照れたような表情でフードを待っている子もいます。

 不思議なことに、この猫は体の具合が悪そうだ、大丈夫だろうかと心配していると、何日かして私の足元に近づいてきて何かを伝えたい表情で私の顔をじっと見上げる事があります。その出来事の後に二度とその子を見る事はありません…。きっとお別れを言うために来てくれたんだと思い、今まで頑張って生きてきたその子の苦労と、その義理堅い気持ちを感じるのです。

 怪我をした猫を病院に運ぶ事もあり、治療をしても残念ながら助からない命もあります。アメリカの動物病院は、かなり高額な治療費ですから心の中で、迷ったこともありました。けれど、そうやって無理しても工面したお金は、不思議な事にそのあとで思わぬ収入が入ったりすることが多いのです。

 あの猫達が、私に負担をかけまいとした〝猫の恩返し〟だったのかな・・と思わずにはいられない経験自分の無知と、お金への執着から大事な命を守れなかった。その後悔の気持ちから猫達の保護をしたいと思うようになったのです。

「世の中お金で買えないものはたくさんあります。ただお金がもう少しだけあったなら助けられるものがあると実感しています…。」

 野良猫ボランティアは、苦労は多いですがそれよりも野良猫のみんなからもらった愛の力の大きさを感じる日々です。

 野良猫の命は短いと言われます。ですが彼らは生きることに一生懸命で、最後の一瞬まで食べることを諦めようとはしません。身体が思うように動かず、足取りもおぼつかず目は一点を見据えたままでもご飯の場所を目指して歩いて来ます。もちろん他の猫に、自分が弱っていると思われるのが怖いのでしょう。ですが、自分の持っている命の最後の1秒まで、諦めないで頑張ります。

 そういう姿を何度か目にするうち、辛い気持ちよりも、猫の、命に対する真っ直ぐな気持ちを讃える気持ちになりました。この世に生を受けた瞬間からただひたすらに、自分の命を大切に生きる事、その姿には圧倒されることがしばしばですが、とても感動させられます。

 必ずいつか私にもそういう瞬間が来る。もしその時が来ても、猫達のように立派に生を全うできるよう日々教えてもらっているのです。

 私はこの猫のレスキューボランティアを通して、生き物にとって一番大事なことを学ばせてもらえました。

『皆さんの支援を、私が野良猫のみんなに届けます!』

 私のお友達の中にも猫のレスキューボランティアをやってみたい気持ちはあるが、その過程で何度か悲しい別れや辛い思いをするだろう。それを思うと自分がそれに耐えられる自信がないから、今は何もやっていないという方が多いのです。確かに一回、一回の保護活動でこれが正解だと自信を持って言えることはほぼありませんし、猫にとって痛みを取って安らかな世界へ旅出せてあげなければならない決断も自分でします。本当にこれで良かったのかな…と悩みます。

そんなボランティア活動を、始めるには勇気も要ります。このプロジェクトは、実際に一緒に保護活動を行なってはいただけないけれど、その成り行きや猫の毎日を、遠い日本からも知っていただき、参加していただけると思うのです。

 実際に歩き、私