お相撲さんをはじめ、ウエスト130cmある方って、ベルトはどうしていますか?
既製品では中々見つからないですよね。
あったとしても、合成皮革にアルミのバックル。
安価なレザーで直ぐに切れてしまう、バックルが壊れてしまう。
そこで企画した頑丈なベルトです。
それは、ある陽気で巨漢な男性との出会いでした。
私は個人で、アパレルショップを経営しております。
ふと立ち寄ってくれた、その巨漢の男性。
気さくな感じで、話しかけてくれました。
『ベルトが欲しい。』
当然当店にもありますので、ご案内した所。
試着しても、短すぎる!
『もっと長いのありませんか?』
『ごめんなさい、当店にはご用意出来ません。』
通常のベルトは、長くても全長110cm。適応ウエストは90cmがやっと。
『俺、デブだからなぁ~。』
その男性は、悔しそうに帰って行きました。
この出来事が何となく心に引っかかったまま月日は流れ、取引先との雑談中、
その時の話をしました。
取引先『それ、数まとめれば作れるよ。』
私『そうは言っても、そんな長いベルト誰が買ってくれるの?』
取引先『そうだよね。お客さんにお相撲さんはいないもんね。』
私『そうだよ、売れ残っちゃうよ。』
又月日が流れ・・・。
あの気さくで巨漢の男性が、悔しがりながら帰って行く姿が心から離れませんでした。
きっと何店舗も覗いては、見つけられずにいる事だろう。
私に出来る事、それは思い切って作ってみよう!
そんな思いを込めて、このプロジェクトを決行致しました。
どうせ作るなら、より頑丈な物を。
こんな時期だから国内生産で。
まずは、自腹を切って、サンプルを取引先へ依頼。
このページで使っている画像がそうです。
あの男性との出会いから約1年、取引先との雑談から半年。
やっとここまで辿り着きました。
一般体型の方には、合わないサイズです。
ごく一部の僅かな人で、結構です。
応援宜しくお願い致します。
『どこかで不便な思いをしている人がきっといる。』
『こんなの探していた人がきっといる。』
あの男性とは、二度と会えないかもしれませんが、希望を胸に、このプロジェクトを実行させて頂きます。
★真鍮製オリジナルバックル★
真鍮とは、銅と亜鉛を混ぜた金属です。
錆に強く、硬くて頑丈、重厚な質感で魅力的な色合いです。
銅も亜鉛も天然の鉱物、栃木レザーも天然皮革。
相性はバツグンです。
ハンマーで叩いてみました。
当然ですが、壊れるどころか、キズも付きません。
※注意
(自社で実験的に行った事です。実際には叩かないで下さい。破損しても責任は追い兼ねます。)
乗用車で踏んでみました。
壊れるどころか、キズも付きません。
※注意
(自社で実験的に行った事です。危険ですので真似はしないで下さい。破損しても責任は追い兼ねます。)
★栃木レザー社製サドルレザー★
栃木レザー(栃木レザー株式会社様)とは?
牛の「原皮」から実用的な「革」に加工する会社です。
『皮』から『革』へ加工=これをタンニング(鞣し)と言います。
原皮は、毛や血、皮下脂肪等の不純物が混ざったまま塩漬けされた状態で工場に入荷します。
このまま使うのは、古代原始人でない限り、嫌ですよね。
そこで行われるのが、タンニングです。
洗ったり、削ったり、伸ばしたり、乾燥させたり、その工程は数知れず。
なぜ栃木レザーを選んだのか?
タンニングには、大きく分けて2種類。
植物タンニ