湖上物流から、鉄道、高速道路の内陸の陸上交通へと変化していきます。中京と関西の中間に位置する東南部地域は交通の利便性から工場の誘致すすみ人口も増加、次第に北西部と東南部の経済規模の変異が生じはじめました。
「べんてん!」舞台は琵琶湖の北西部をモデルにしています。どことなく懐かしくて文化や歴史を色濃く残し、郷愁を誘う懐かしい日本の香りがする地域です。作品中にも、先ほどのべさせていただきました。「遊」「食」「文化」そして「現在」を描いていき、これからの地方のあり方を探っていきたいと思います。
べんてん!の製作方法を公開してしまいます。興味のある方は参考ください。
【役者】キャラクター
登場人物はposerという3Dソフトを用い
販売しているキャラクターデーターに変化をつけます。
【セット&ロケ】背景
背景は「自分で撮影した画像」「クリップスタジオ」「販売素材サイト」
「フリー素材サイト」「取材先からの提供」で背景画像を用意します。
【作画作業】
作業1
背景作成の車の画像と入道雲を用意します。
作業2
Photoshopというソフト上で合成していきます。規定のサイズの枠を作ります。
作業3
用意した車の画像を配置します。グレースケール(白黒写真)
まずはメインとなる車から合成をしてみましょう。
作業4
背景をドラマティックにするために、入道雲の画像を切り抜き合成していきます、
車の背景の余分な場所をパスで囲み選択範囲で削除します。
車の背景が削除されました。
作業5
背景の下にレイヤーをつくり雲を合成します。(夏っぽくなりましたね。)
いったんここで背景の作業は置いておきます。
作業6
キャラクターの作画を行っていきます。これはPoserというキャラに特化した3Dソフトです。
一度キャラを作ってしまえば、なんども別角度や衣服の着替えもできるので、絵のかけない私にとってはありがたいソフトです。過去に作った「マキノ」のデータを再利用します。
作業7
パラメーターと呼ばれる、関節を動かしたり表情を変える数値を入力
直感的にキャラのポージングができるので慣れれば手足などを自由に動かすことができます。
作業8
ポーズが決まったら、レンダリング(清書)をかけ、画像データとして書き出し先ほどの
背景画像の上に配置します、角度が合わなければ再度キャラの角度を変えて調整していきます。
作業9
Photoshop上で画像のトーンを変更して輪郭がはっきるするフィルターをかけています。
これ以外にも幾つかの要素があるのですが、おおよその流れを知っていただくために
駆け足で説明いたしました。
2018年の冬、私は自分が何か残せるものを創作したいという思いから、1本の長編の小説の準備に着手しはじめます。
フリーランスでの広告業の傍、並行して作品の立案・設定・シナリオ・ロケ調査など1年を掛け下準備し、2019年7月に小説を文章投稿サイトに投稿を開始しました。
琵琶湖を擁する地元滋賀県で、切ないながらも骨太い物語ができればと思いながらイメージを文章化するうち、それぞれキャラクターが頭の中で演技をしはじめ、まるで映画でも見ているかのような感覚で書き綴り114話の長い物語が完成しました。
それが「べんてん!」です。
小説版として完成した本作ですが、次第に個性豊かなキャラクターたちの「人生や滋賀の歴史」を多くの人に感じてほしい!と思ようになり、絵で見てわかるようにコミック化への挑戦