足助の町並みで100年続く庭づくりを始めたい!

足助の町並みで100年続く庭づくりを始めたい!
国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されている足助の町並みの中で、手入れされずに荒れ果ててしまった場所を、いろいろな使い方で多くの皆さんに長く親しんでもらえるような「百年庭園」として再整備します。外からは見えにくい敷地内の「庭」を半公共的に運用し、町並みの魅力を高めます。

調達に挑戦することにしました。
資金調達だけでなく、 クラウドファンディングに挑戦する理由としてはもう一つ重要なことがあります。それは、ご支援をいただいた皆さんは一緒にこの場を作っていただく庭友になっていただきたい、との思いです。

参加者を募ったワークショップで焚火用の場も作ってみました。
何がこの場に必要か考えながら、試行錯誤もしながら整備を進めます。
「百年庭園」づくりを一緒に続けていただける庭友になっていただければ幸いです。

町並みの歴史の中では、わずかな時間・少しの変化かもしれませんが、ぜひこの百年の計画にご参加ください!
プロジェクトを立ち上げた背景とこれまでの活動

平成25年から本格的に開始した「寿ゞ家再生プロジェクト」では、地域の内外の方が集える面白い場にすること、この場所から新しい価値観を生み出し、これからの町並みに必要な機能として変化し続けること、などを目標に、廃墟然となった旧料亭「寿ゞ家」の建物を整備し、 活用し続けてきました。「足助ゴエンナーレ」などのアートイベントの開催や、地元の「足助をどり」の練習場所にもなっています。

アートイベント「足助ゴエンナーレ」の展示の一場面

寿ゞ家本館での「足助をどり」の練習の様子
(新型コロナ前の様子です。)

寿ゞ家本館で開催したコンサート
(新型コロナ前の催事の様子です。)

地元の方々にも温かく見守られながら 平成25年から本格的に始動した「寿ゞ家再生プロジェクト」を続けていくうちに、隣接する建物の管理などを地元の方から任されるようになりました。そして今回の現場となる寿ゞ家から地蔵小路を挟んで東隣の土地「東の園」も、地蔵小路の景観整備のために藪となった樹木の伐採等をするなどしているうちに、令和3年に所有者の方からのお申し出により入手するに至りました。
すでに管理を任されていた別の建物も合わせると、地蔵小路に面した多くの部分を当研究所が管理することとなり、寿ゞ家再生プロジェクトはおのずと面的な広がりを持つようになりました。当初から点から線、線から面への展開は構想していましたが、これまでの拠点整備から小さいながらも「街区」としての再生に乗り出すことになりました。(前述の地蔵小路開発計画)
今回のプロジェクトに先行して、地蔵小路沿いには「小路苑(こうじえん)」という休憩所を設けて無料開放しています。この小さな庭を利用する観光客などの話を聞くと、多くの方から町並みの「内側」を感じる場所がなかなかないので、このような場所があって良かったとの感想をいただいています。

小路苑(こうじえん)の入り口部分。「中馬のおひなさん」の時期に飾りつけをした際の様子です。
奥の段を上った先に寿ゞ家の南庭に通じる出入り口があります。 

小路苑の入り口を入った右奥の植栽の様子。この場所にはもともと壊れかけた小屋がありましたが、それを撤去して寿ゞ家にあった土や石などを利用して整備した庭です。

実は、 足助の町並の密集した建物群では、建物の内側と同様、建物で囲まれた「庭」もその空間を感じる機会が乏しいのが現状です。足助の町並みの特色の一つでもある「生活感」や、独特の魅力は、その内部空間を垣間見たり使ってみたりすることによって、より身近に感じられます。そこで、寿ゞ家の持つ機能と連携しながら、地蔵小路沿いの土地をより積極的に運用し、みんなが集い、より町並みに親しめる場所にすることもより強く意図し、かつ多くの人に関わってもらいながら時代に合わせて場を育てていく「百年庭園」を企画しました。
資金の使い道

集めた