まるとなく、全国に羽ばたいて欲しいという願いが込められています。
演劇祭の内容は本公演スタイル。卒業公演や学生時代の集大成を発揮できる演劇祭にしたいとこのスタイルを貫いています。
2012年、一心寺シアター倶楽の劇場支援プログラムが終了。
その後実行委員会形式をとり、2013年会場・芸術創造館、2014年会場・道頓堀ZAZAに移動したことから「道頓堀学生演劇祭」に名称変更。
11年目となる2018年から「劇場を学生自ら選ぶことができる演劇祭」を目指し、天王寺駅周辺の60席~150席までの5劇場から選べるスタイルに変更。
名称も「おうさか学生演劇祭」戻しました。
参加費(会場費)を極限までコストダウンして、チケット収入はすべて劇団収入にすることにより、興行としても成立するよう支援を心掛けています。
そして2018年9月には20代を中心とした初プロデュース公演「さよなら竜馬」(脚本:マキノノゾミ 演出:大熊隆太郎(劇団壱劇屋)を上演。
この10年。変わらなかった関西演劇界を大きく変えるため、「今の若者はこんなにもアツくて面白い」を体現すべく、演劇祭OBOGを中心に10年計画で上演。
2027年には新歌舞伎座1か月興行(3万人動員)を目標としています。
3月の学生演劇祭は現役の集大成を。9月のプロデュース公演はステップアップできる場を提供したいと考えています。
この学生演劇祭を単なる地域の大学演劇にとどまらず、若い素質を早い段階で見出し、演劇界を盛り上げる一旦になれるよう、これから様々な企画を考えております。
【しおと、ひかりよりご支援のお願い】
こんにちは。ノラで脚本・演出を担当しています、しおと、ひかりです。
私たちは2021年8月、東京のシアターグリーンにて「チョコレート哀歌」という作品を上演します。この作品は、昨年の春に土台を書き上げました。少し、当時のことを振り返ります。
職場が自粛の煽りを受け、二ヶ月の時間を得た私は、毎日のように近くの山に登って空を眺めていました。色んな空がありました。青かったり、赤かったり、白かったり。刻々と変わりゆく空とは反対に、私の心は止まっていました。空が動いていくことを感じれば感じるほど、動かない私の心は澱んでいきました。本気で「演劇ができない世界なら、生きている価値は無い」と思いました。演劇がしたい、とは言えませんでした。他にも必死でこの状況に立ち向かっている方々がいらっしゃる中で、そんな発言をすることはできませんでした。世の中にはどうしようもないことがあって、私にはそれに立ち向かう力が無かったのです。しかしせめてもの抵抗として、私は言葉を残すことにしました。使いさしのノートやメモ帳、チラシの裏など、手当たり次第に文字を刻んでいきました。憂鬱な思考を塗りつぶすように、言葉を書き殴りました。その中で生まれたものの一つとして、この「チョコレート哀歌」があります。
この作品はありがたいことに多くの方の協力を受け、2021年3月、おうさか学生演劇祭にて最優秀劇団賞をいただくことができました。そしてその副賞として、東京公演をさせていただけることになったのです。例年であれば出演予定だったシアターグリーン学生芸術祭は、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み残念ながら中止の判断となりましたが、劇団三輪舎さんのご協力により合同公演としての実施とあいなりました。多くの方に支えられながら大切に作り上げてきた「チョコレート哀歌」をより多くの方にお届けできるよう、再び邁進しています。
しかしながら、新型コロナウイルス感染症