り戻すことや仲間を得ることで安心できる場を持つことにも繋がります。
難民の人が将来への希望を見出せるようになるためにも「働く場所」を作ろう、と思いました。
3年間会社で働いた後、やっとヨルダンに渡航する決心をしました。
もう一度まっさらな気持ちで自分がやりたいことと向き合うため、会社を辞め一人渡航することに決めました。
さて、どんな仕事を作ることができるだろうか?
様々な案を検討した結果、私が注目したのはこちらでは神聖なものと考えられているオリーブの木です。
ヨルダンの全農耕面積のうち、実に70%をオリーブの木が占めており、オイルは作っていますが木自体は放置されたり焼かれたりすることを知りました。
そこで、今まで活用されてこなかったオリーブの木の部分を、食器として蘇らせよう!と思いつきました。
木製食器を加工し、販売するなかで、難民の人たちは加工技術を習得することができ、商品の収益だけではなく木工職人として働けるようになります。
オリーブってどんな木なの?
ところで、オリーブの木ってそんなに価値があるの?と思いますよね。
オリーブの木の特徴は主に3つです!
① 硬く丈夫で持ちがいい
② 木目がキレイに出るのでデザイン性に優れる
③ 抗菌作用があるので食器に向いている
また、元々捨てられるはずだった木を使うので資源の活用にもなり、ヨルダンでは文化的に神聖なものとされているので彼らが誇りを持てる商品にもなります。
食卓に、心地のいい食器を
そんなオリーブの木を使って食器を作り、ヨーロッパと日本で販売しようと思います!
美しい木目で食卓をぐっとおしゃれにしてくれるオリーブの木製食器には、魅力がたっぷり。
まず、一つずつ手作りするため一つとして同じ形の器はありません。世界に一つだけ、あなただけのオリーブの木の器をお届けします。
また、天然素材で作るためお子様にも安心して使っていただけます。他の木に比べてオリーブの木は堅くて丈夫なため、お子さんが成長した後もずっと使っていただけます。
食卓に木の食器があると、なんだかほっこりした気持ちになりませんか?
みなさんの食卓に温もりのある木の食器が並び、誇りを持って食器を作る中東の女性に思いを馳せ、幸せな一時を楽しんでほしい。
そんな日常を彩る食器になったらと思うのです。
どんな技術が必要なの?
木工職人と言っても、一週間ですべて作れるようになるほど簡単な技術ではありません。
食器を作るには主に以下3つの技術習得が必要です。
①ブロック状の木を商品の形に切断する技術②ボウルのように木に円形の穴を掘る技術
③ヤスリで形を整え、仕上げる技術
すべての技術を数ヶ月でマスターするのは難しいですが、比較的簡単な③の作業から始めて、ゆくゆくはすべて一人で商品を作れるよう段階的に学んでいく計画を考えています。
そして、こちらの技術を教えてくれる心強い味方もいます!
自身でこの全ての技術をマスターしたヨルダン人の母とモロッコ人の父を持つ、プロ木工職人のHind(ヒンド)先生です。
木工工房を作ることで、難民の女性は誇りに思える仕事と安心できる場所を持ち、子供たちが教育を受け、病気になったら病院に行き、週末は家族団らん美味しいご飯を食べるという”普通の生活”が送れるようになってほしい。
そしてゆくゆくは、彼女らが「やればできる」という自信をつけ、自分の「やりたいこと」を見つけ、将来に希望を持てるようになったらいいなあ、と思っています。
7月27日(火) クラウドファンディング終了
8月上旬