「オンラインファームツアー」という新しい形の校外学習を全国の小学校に届けたい!

「オンラインファームツアー」という新しい形の校外学習を全国の小学校に届けたい!
オンラインファームツアーは、北海道の本物の食の生産現場をオンラインでリアルタイムにつなぐ新しいガイドツアーです。コロナの影響が長引く中、先生からのご相談が増えていますが、学校の予算では実施費用が賄えません。みなさんの力をお借りして、より多くの子ども達に農場とつながる機会を提供したいです!

えるために、動画の撮影・編集作業も行います。

これは良い!と始めた事でしたが、見えないコストが積み上がっていったのも現実でした。

見せ方やツアー構成の工夫、音声や画角の調整など、細かい工夫を繰り返していきました。

(3)不安定な通信環境の中での双方向交流の決め手は「サポートガイド」

一番困ったのは通信環境。農村部は携帯の電波が届かない場所もあります。風が強いと画像が止まる…なんてこともありました。農場からはスマホ接続なので参加者との双方向交流が難しいのも課題でした。

そこで運営面を改善し、サポートガイドが通信環境の安定した場所からつなぐことにしました。農場からの通信が途切れてしまう間に写真や動画等で解説したり、参加者の質問に回答したりする等、フォローする仕組みが整っていきました。

(4)現地ガイドやサポートガイドがフォローする仕組みは農家さんからも好評です

私たちのツアーの仕組みは、基本的な情報は畑ガイドが伝え、参加者の様子や時間に合わせて実物、資料を交えながらテンポよく紹介します。そして農業に対する思いは生産者さん自身の言葉で伝えて頂きます。農作業の手を止める時間を最小限にしつつも、しっかりと農業を伝えていける手法に生産者さんにも可能性を感じて頂いています。

(5)必要としてくれる人が見え始め「オンラインファームツアー」と命名し事業化しました

継続していると、オンライン授業の充実を図りたい大学からのお問合せが増えました。また、企業からの依頼で、消費者や取引先との交流のためのオリジナルツアーも制作、実施しました。

畑作と畜産どちらもできるように、「オンラインファームツアー」と命名し、2021年3月にチラシとホームページが完成しました。

チラシはホームページからダウンロードが可能

4.オンラインファームツアーという新しい形の校外学習を全国の小学校に届けたい

(1)出前授業の経験とオンラインのノウハウを組み合わせれば対象は全国に!?

全国的に、コロナにより修学旅行やバス学習など様々な行事が中止・延期されている事を聞き、私たちにも何かできないかと考えていました。

私たちは、冬は食育授業で十勝管内の小学校を訪問しています。創業当初から、子どもたちに地元の農業を知ってもらいたいと、企業や農業団体から協賛を頂き継続してきました。教材の作り方、学校の先生たちとのやり取りなどの経験と、オンラインのノウハウを組み合わせれば、地元だけでなく全国の子どもたちに生産現場にふれてもらえると考えました。

これまでに十勝管内2500人以上の小学生に出前授業を提供してきました。

(2)コロナでGIGAスクール構想が急進

一方、教育現場では1人1台のタブレット端末配付が進み、通信環境も整い始めました。そこで、今まで実施していた一般向けオンラインファームツアーを学校用にアレンジし、2021年2月に帯広市内の小学校で授業を実施してみました。

畑ガイドのキョーコさんが、リアルタイムで牧場からお届けします。

子どもたちは、牛が動く様子を食い入るように見つめていました。

(3)学校での実施の試行錯誤

子どもたちの授業は一般向けツアーと同じようにはいきません。また、ガイドが教室に出向くのとは違いオンラインでも「子供たちが集中して学べる工夫」が大切です。 学年に応じた難易度、学習指導要領との連動など、現役の先生たちからフィードバックをいただき、元教員スタッフと試行錯誤を重ねながら授業構成を考え、プログラムの開発をしました。

zoomの練習を兼ねた