性的被害に遭った女性達の「とびっきりの笑顔」がこぼれる一日を作りあげたい

性的被害に遭った女性達の「とびっきりの笑顔」がこぼれる一日を作りあげたい
椿の花は、女性を象徴する花として知られています。ネパールの性的被害に遭った女性たちに、ファッション、歌や踊りを通して一人一人が輝ける舞台をつくり、誰もが「人生を楽しむ権利」があることを感じられる一日をつくります。そして彼女たちが椿のように美しく、たくましく生きていけるよう心のケアを行います。

わらず給料はほんのわずかで、もらえるのは粗末な食事とメイク道具のみです。逃げ出そうとしても、監視がありすぐに見つかってしまいます。最終的にはレイプされたり暴力を振るわれ、逃げる術はありません。

出典:ILO. “Nepal – Trafficking in girls with special reference to prostitution: A rapid assessment (IWFCL, no 2)”. https://www.ilo.org/ipec/Informationresources/WCMS_IPEC_PUB_2379/lang–en/index.htm ILO 2001-12-1. (参照2021-06-03)

 救出された女性達は、シェルターと呼ばれる保護施設に保護されますが、その後もサバイバーには困難な環境が待っています。

 女性達の中には、不衛生な環境から感染症にかかる人もいます。しかし感染症に対する知識の無さから、差別され心無い言葉をかけられる事も少なくありません。またネパールには処女信仰を背景とした差別的な考えから、「風紀が乱れる」「性産業に関わる人は汚い」と考えている人もいます。

 せっかく故郷に帰れても、学校にいけない、仕事がもらえない。

 自分が帰ると自分の家族が村にいづらくなってしまう。

 このような理由から、シェルターは基本的に一時的な滞在のための施設ですが、サバイバーの中には長期滞在のためのロングタイムシェルターから自立を目指している人もいます。ロングタイムシェルターでは、自立を目指す女性のための教育支援や、アクセサリー制作などの職業訓練を行い、彼女たちが自分で生きていくための力を養う取り組みがされています。

また、サバイバーの中には、その後ネパールで起きている人身売買をなくすため、前線に立って活動している人も大勢います。ネパールの人たちは強い思いを持ち、自分たちの力でこの問題を解決しようと奮闘しています。

TSUBAKI projectは、

『TSUBAKI projectに関わる全ての人の「笑顔こぼれる瞬間」を作れる社会を目指す』事をVISIONに掲げています。

我を忘れて楽しんでいる瞬間

非日常を感じる瞬間

誰かに喜んでもらえる瞬間

頑張ってきた自分を認められる瞬間

ずっと憧れていた夢がかなった瞬間

 NGO、NPOはシェルターに対して、教育、医療、衣食住のための支援を主にしていますが、生活の中の「楽しみ」を提供することに取り組むNPOは多くはありません。

 私は生まれた場所や環境に関係なく、生存権、教育を受ける権利と同じように、

誰もが自分の人生を楽しむ権利を持っていて、自分の人生を輝かせる権利があると思います。

 サバイバーの中には、サリーを着たことのない女の子もいます。TEEJの瞬間はサバイバーにとって、まさに「笑顔がこぼれる瞬間」が詰まっています。セキュリティー上彼女たちの顔を皆さんにお見せすることはできませんが、カメラの向こうで素敵な「とびっきりの笑顔」を見せてくれています。

一生忘れない楽しい瞬間

思い出すと思わず笑みがこぼれてしまうような瞬間

 彼女たちに過去と向き合うことではなく、「今が人生で一番楽しい!」と思える瞬間を一緒に作ります。

2019年のTEEJでは、Shakuti Samuhaのサバイバー85人にサリーを提供し、TEEJを盛り上げることができました。

 その後のヒアリングでShakuti Samuhaの職員さんからは