(子どもとの遊びも全力で取り組む!)
また大人だけでなく、私たちは現地の学校に通う子どもたちとも積極的にコミュニケーションをとりました。校舎が老朽化していて、雨季になると学校に通えなくなるんだと話していた子どもたちの悲しそうな表情は忘れることができません。彼らにとって学校が大切な居場所になっていることを実感した瞬間でした。
現在支援している3村
私たちはスタディーツアーと称し、年に2回、ラオスの3つの支援先を訪問しています。
ラオスの子どもたちと深く触れ合い、ラオスの問題について本気で一緒に考えています。
支援先の小学校のなかには水道やトイレすら整備されていないところも多くありました。そこで私たちがそういった状況の改善を行うとともに、衛生環境の向上のため手洗いや歯磨きの指導を行ってきました。
(ノンテノイ村での手洗いプロジェクト)
活動実績
今まで、私たちインコネは9年間の歴史の中で数々の資金調達に成功して学校建設を行ってきました。
今回も必ず、子どもたちのために学校を建設することを約束します。
3.ラオスに教育支援を行う理由
私たちがラオスを支援先として選んだのは、大きく分けて2つの理由があります。
この二つの要因が国家が教育に予算をかけられないという現状と密接な関係があります。 ラオスが自国の様々な問題の解決を行うためには、子どもたちの学ぶ環境を整え、“教育の充実”から”国の充実”へ繋げることが必要であると、私たちは考えます。
ラオスの教育の現状
ラオスの教育制度は5・4・3・4制度で、義務教育は9年間です。
外務省のデータによると、「小学校への進学率は98.5%」
しかし、小学第一学年の退学率は8.5%、留年率は13.5%と高い数字になっています。
「遠隔地を中心に公立小学校の教室のうち27.8%が複式学級」
私たちが訪問した、パクトイ村小学校も複式学級で、2教室しかなく、1年生から3年生と4、5年生が同じ教室で授業を受けています。
「中学校への進学率は78.1%、高校への進学率は45.8%」
とあるようにラオス の教育水準は日本に比べると低く、多くの課題を抱えています。それに付随して、進学率が低いのが現状です。
(出典:外務省 諸外国・地域の学校情報)
4.パクトイ村の現状
今回のプロジェクトを実施する小学校は、ラオス南部チャンパサック県パトゥムポーン郡パクトイ村にあります。
パクトイ村の地図上での位置を確認できるリンクです!
(パクトイ村の小学校の窓から見た校舎)
パクトイ村は川の近くにあり、雨季になると校舎が浸水してしまいます。そのため1年のうちしばらくの間学校を休校せざるを得ない状況があります。
(2019年夏のスタディーツアーにて撮影)
校舎が木造のため、雨による劣化が著しいのが現状です。また校舎内には雨のせいで教材が傷んでしまうのを避けるために、上記の画像のように吊るしているところもあります。
(2019年夏のスタディーツアーにて撮影)
現在は1.2.3年生と4.5年生の2教室のみで、教室も薄い壁で仕切られているだけです。各教室は一つしかない黒板を分けあって使っているような状況のため、クラウドファンディングで資金を集めてより教室数の多い学校を建設する予定です。
2019年夏、スタディーツアー。
雨の被害の現状を、身をもって実感しました。ラオス南部の被害は例年以上で、パクトイ村の小学校に向かう道のりは、大人の私たちにとっても過酷なものでした。
大雨の中でも