履く、というより入れる靴。お坊さんのために開発された靴「モンクシューズ」

履く、というより入れる靴。お坊さんのために開発された靴「モンクシューズ」
お坊さんに最適化した靴です。脱ぎ履きしやすい工夫と和装に合うデザイン。お坊さんにも新しい選択肢を。シンプルな形で洋服にも合う。

はじめに・ご挨拶

初めまして。

東京の下町、浅草の外れで靴メーカー(株)東京靴研の3代目(予定)の恒次(つねつぐ)です。

弊社は1970年より靴のメーカーを営んでおりまして、 婦人靴をメインに靴の製造、企画をしてまいりました。

「KUTSUNE(クツネ)」というオリジナルの靴ブランドを持っておりまして、細々とやらせていただいております。

私の知人には数名僧侶、いわゆるお坊さんがいます。

年齢的にも30台後半でまだまだ修行中の身と言いながら色々と話を聞かせてもらうことがあるのですが、

その中で困っている、とまでいかないまでもこういうものがあったらなと相談されたことがありました。

それは「靴」に関してでした。

お坊さんの履物といえば雪駄のイメージしかなかった私は、 いわゆる「靴(スニーカーや革靴など)」を履くイメージがありませんでした。

しかし、お坊さんも「靴」を履いて活動をすることがあると知りました。

境内の掃除や買い物など雑務をこなす時、 そして出張法要の時に車や原付で移動する際には靴を履くことが多いと知りました。

たしかに考えてみると砂利道も多く、掃除などは水も使いますし、 雪駄だけでは濡れたり、汚れたりしてしまうだろうなと思いました。

室内に上がる時には予備の足袋を持参して上がると聞いて大変だなぁと感じました。

また、車や原付での移動に関しては条例等で雪駄(サンダルなど)での運転を禁止しているところもあり移動時のみ別の靴に履き替えたりと不便なシーンもあるとのことでした。

加えて、修行中や法要中などで正座をすることが多いため、
「正座ダコ」と呼ばれるタコができ、甲高となっている方が多いことも悩みの種でした。
まして足袋を履くので余計に甲の部分が高くなります。

現状、今履かれている靴としては「ドクターシューズ」(医者用に開発された履き入れのいい靴)が多いということでした。

一般的なドクターシューズの形状

しかし知人に話を聞いてみると、

「カタチとしてはほぼ1型しかなく仕方なく履いている感じ」

「特にこの靴がいいと思って履いていないが、今まで慣例上この靴を選んでいる」

「他の革靴だと僧衣に合わない」

「スニーカーのようなラクな(はき心地の良い)靴を履きたいが、 どうしても服装(法衣、作務衣など)と合わず違和感があるように見えてしまう」

とのことでした。

また、ドクターシューズのデメリットとして

「履き口が地面に近い所にあるため雨の日は足袋や靴下が汚れてしまう」

「底材はいわゆる革靴と一緒なので砂利に足を取られてしまうし、疲れてしまう」

「革の表面がツルッとしているため作務衣の裾が滑って地面について汚れてしまう」

とのことでした。

そこで私は思いました。

「お坊さんのための靴が有ってもいいんじゃないか?」

つまり、

・法衣や僧衣に合って

・はき心地もよく

・脱ぎ履きがしやすく

・出張時に車やバイクにも乗りやすく

・足袋を履いたまま履ける甲高対応となっていて

・上記デメリットを解消した靴

があれば需要があるのではないかと考えました。

そして一つ、靴屋としての答えを出しました。

「見た目しっかり、はき心地スニーカー」

その名前は

「MONK SHOES」

と名付けました。

お坊さん(モンク)のための靴です。

お坊さんから文句が出なければ幸いです。

機能として一つ一つご紹介いたします。

カカトにゴムを配し、脱ぎ履きがしやすい仕様になっています。

ゴムも大きめの