2時間程度)
最後に
沖縄に移住して19年間、どうしたら、農業でしっかりと生計が立てられ、しかも苦労が報われるほどの楽しさが得られる魅力的な仕事にならないか、ということだけを考えてきました。
研修を終えて、独立したものの、ひとりでやる農業は難しく、そして面白くない……。それならばと、同じような志をもった仲間を募り、「沖縄畑人(ハルサー)くらぶ」という出荷グループを2009年に発足。栽培技術の向上、新規就農者の支援、そして地域貢献という3つの活動を柱にして、仲間と集まり情報共有をしながら現在も15名で勉強会やイベント出店などをしてきました。
そして、発足から3年後、みんなの栽培技術も向上し、栽培面積も拡大してきたことをきっかけに、新しい販路の開拓を考えるようになりました。そんなときに、地元の料理人との出会いがありました。彼曰く、「私たち料理人は、もっともっと地元の野菜を使いたいのに、青果屋さんに頼んでも思うように手に入らないんですよ」と。その言葉を聞いたときに、「私は今まで何をやっていたのか!?」、地域貢献と言いながら地元の方々に自分たちの野菜を使ってもらうということにあまりにも無関心だったことに気づかされました。彼との出会いをきっかけに、2012年、今度は私たち生産者と2次産業、3次産業のみんなでつながり、食で地域を元気にするプロジェクト「やんばる畑人プロジェクト」を発足。現在は20戸の生産者と40を越える飲食店や料理人などが応援店というカタチで参加して、フードフェスの開催や地域の生め産者との共同での商品開発などを手掛けています。この取り組みは、農林水産省の「フードアクションニッポン」の特別賞や「ディスカバー農水漁村の宝」にも認定されました。
こういったたくさんの仲間との連携により、私個人も農業生産法人を設立し、現在は農業生産を軸に、加工品の製造、そしてCookhalというカフェの運営も行なっています。とにかく、農業は大変だけどやりがいがあり、そして面白く魅力的な仕事だということを多くの方々に知ってもらえるなら、やれることはすべて挑戦しきたと自負しています。
そして、ここから新たに、ポップアップレストランへの挑戦が始まります!
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。