ったことを越えたノウハウなども分析し、見える化します。
クラウドファンディングで得た資金の使いみち
今回のクラウドファンディングで得た資金については、英訳版にかかる翻訳費用や、それをウェブサイト上に掲載するための当てさせてもらいたいと考えています。
翻訳費用: 50万円
ウェブサイト制作費: 80万円
リターン品: 20万円
クラウドファンディング手数料: 20万円
残りの費用については、②の教材づくりのために、たくさんの方へのヒアリングや、議論の時間が必要なため、その活動資金に当てさせていただければと思っています。
スケジュール
2021年5月 クラウドファンディング終了
2021年7月 冊子「福島第一原発と地域の未来の先に・・・」翻訳の終了とリリース
2021年9月 10年の歩みを体系化した教材のリリース(webで)
あとがき
私が縁あって過ごしてきた福島県での人生は、原発事故を持って大きく変化しました。事故が起きる前は、地域も、そこで暮らしていた人も、世界中に知られていない存在でした。
誰に存在を否定されることもなく、友人たちとバカみたいに遊んだ思い出や、地域の人たちの何気ない暮らしが今やとても懐かしく、大切な記憶として残っています。
震災後・原発事故後は、ごく普通に暮らしていただけの自分、そして周りの人たちが、人生に希望を見出せない姿や、それでも「ふるさとを守りたい」という思いから、個人では越えられない壁だと知りながら奮闘する姿を見てきました。
私自身も、なくしてしまいそうになった物事の大切さや尊さを知ったことで、自分の人生とそれを置いた地域について、深く考えるようになりました。
これまでの10年を振り返ると、存在意義との戦いだったように思います。私は発端となった場所に関わった人間として、自分の存在意義を問い直しましたし、また、福島という大きな主語の中に含まれる多様な人たちは、原子力事故に関わるニュースが報道される度に、そこでの暮らしや生き方そのもを否定されるような感覚を味わっています。そして悲しいことにそれは、現在も続いてもいます。(昨今の福島第一原発で生まれた処理水の海洋放出処分方法決定により、様々議論される様は、まさに典型的な出来事です)
「幸せに生きている」の定義は、人それぞれと思いますが、少なくとも生きていること自体の存在意義が揺らぐことは、幸せの定義にはなりえませんし、そうしたことが起きることはあってはならないと私は強く思います。
今、これまでの人生を振り返りつつも、ここで経験したことが多くの方を救うことや、新しい時代が豊かに暮らせることに使われて欲しいと願っています。昨今のコロナ過の情勢を見ると、本当にこの10年はなんだったのか?と自分に問いが生まれました。
この状況だからこそ福島の歩みを知ってもらうことで、社会や周りに人生を任せるのではなく、自分の人生のために自分自身ができることを模索する一歩を踏み出せはしないでしょうか。そのためにも、福島の10年の歩みを学びとしてまとめ、応用できる教材を作る意義があると考えました。
今、私が住んでいる福島県南相馬市小高区には、意志をもってこの土地を選び、いろんな思いを抱えながら手足を動かし続け、挑戦をしている人たちがたくさんいます。そんな人たちを見ていると感じる豊かさがあります。一人ひとりが考えながら行動し続けた結果、醸し出される豊かさ。誰かに任せ、つくられた環境で受け身で生活するのではなく、自分たちが求めるものを生み出し、常によりよく生きようとする