福島の10年の歩みを意義ある「教材」としてまとめ、沢山の人が学べるものにしたい!

福島の10年の歩みを意義ある「教材」としてまとめ、沢山の人が学べるものにしたい!
東日本大震災から間もなく10年。当たり前だった生活が突然奪われてしまったあの日から、普通の生活、幸せを取り戻すべく活動してきました。その中で見つけた学びを冊子やWEBに教材としてまとめ、世代や住んでいる場所問わず多くの人に届けたい

冊は担ってきました。イメージと事実とのギャップを埋めるための知識や情報を、地元の人にも、遠くに暮らす人にも、震災を知らない世代にも伝えるきっかけになったと思います。

これから何をするのか

 今回のプロジェクトでは、震災からの10年の間、福島第一原発とその周辺地域で生活してきた人たちの学びをまとめ、誰もが福島を知れ、学びを得られる教材を作りたいと考えております。

これからの活動でやりたいこと

3つのことを軸に、これから動いていきたいと考えています。

① 現在ある冊子の英訳版の発行

② 10年の歩みを、体系化し、「学習目標を備えた教材」をつくる

③ 継続的に情報を発信・改善していくためのウェブサイトを制作
①現在ある冊子の英訳版の発行

まず第一に、冊子の英訳版をつくります。福島という場所への偏ったイメージは国内に留まりません。私は仕事上、多くの海外メディアとも仕事をしますが、未だに海外からは、心無い言葉を投げかけられることも多い地域でもあると感じています。また海外から見れば、日本という場所は小さな地方扱いでもあり、福島だけで語られず、東北は~日本は~と同様に語られることも多いです。

私たちが考える「誰もが」には海外の方も含まれます。なるべく正確な情報や福島の方々の思いを知っていただきたいと考えています。冊子を英訳し、ウェブサイト上からダウンロード出来るようにしようと考えています。
②10年の歩みを、受け手視点で学びとしてまとめた「教材」をつくる

上述の冊子も含めて、これまではどちらかというと「何を感じ取るか」「ここから何を考えるか」ということを投げかける形式をとってきました。

これは受け手の感受性に委ねてしまってきたとも言えます。それを踏まえて実践的に何を始められたらよいのかという具体的なアクションやノウハウを共有し、見える化したものへまでは進化出来ていないと感じています。

福島での出来事がなぜ風化してしまうのか。その一つの解に、活かされていない状況も言えると思います。あくまで過去の出来事で止まってしまっている。福島での出来事が活かされて今の課題が解決されているんだという実感に欠けるとでもいいましょうか。

それを物語っているのは、昨今のコロナ禍による情勢とも私は思います。

コロナ過でも活かさせなかった事実は、原子力災害を経験し、それからの課題を乗り越える地域の姿を見てきた私にとっても、「10年間何をしていたんだろう?」という気持ちが押し寄せてきました。

そして、反省を踏まえ、原子力災害を直接経験していない人達、遠くこの地域の現状を知ることが難しい人達にとって、それぞれの生活に活かせるような学びを得られ、行動に移せるようなものを残さなければならないと思っています。

実感値として「学べることがいっぱいあるのに」と感じていますが、これらの情報をもっと体系化していく必要があると考えています。「福島」というケーススタディと学びの具体的な学習目標、ワークがセットになった教材を、これからまとめていきたいと思います
③ 継続的に情報を発信・改善していくためのウェブサイトを制作

より多くの方が、私たちが情報を整理して蓄積したものを、いつでもどこからでもアクセスできるよう、ウェブサイトの作成を考えています。

福島で生まれた学びを見た方が活かせることに主眼を置きます。

「原子力災害を経験した地域の日常の暮らし」とそれを作っている「人」にフィーチャーし、その人が、アクションを起こすのに至ったバックグラウンド、アクションを起こすのに壁にな