感覚を持っていただけます。
看護学校時代、産婦人科での実習をきっかけに助産師になりたい!と強く思い、日本一お産の多い病院に勤務していた私。しかし、大病院の産婦人科勤務では、女性の人生のほんの一部の時間にしか関われないことに物足りなさを感じ、開業助産院に移ることを決意しました。
開業助産院での仕事は、家庭訪問をしたり、自宅出産に立ち会ったり…その方の生活の中に入らせていただいていました。すると、生まれた後のおっぱいのこと、子育てのこと、ときには夫さんや姑さんへの不満など、女性としての心と体について広く相談を受けるようになったのです。
その中でパートナーシップや性教育、自分自身の性について向かい合うことの大切さを改めて感じるようになりました。
私自身は助産師として忙しい毎日を送る中、29歳で結婚。赤ちゃんを授かることを望んでいましたが、なかなか妊娠しませんでした。病院も訪れたものの、雰囲気になじめず、通い続けることを断念。
それを期に自分が助産師でありながら妊娠に関して無知であると気づき、自分でできることはないか?と様々なことを勉強し、試し続けました。そして34歳、結婚5年目にして自然妊娠できたのです。
助産師の仕事経験と自分の不妊経験から培ったものを伝えたいと、不妊で悩む方や妊活している方、子育て中のママさん、そして子育てがひと段落された方の心と体をサポートするサロンをオープンしました。
今までの活動を経て、私は多くの人にデリケートゾーンケアについて正しい知識を持ってほしいと考えるようになり、小中学校でその大切さを話してきました。
また、助産師の立場で、デリケートゾーンケアに適した美容液URUBI(ウルビ)の開発に携わる機会もいただきました。
デリケートゾーンケアの正しい方法や効果と同時に、助産師だからこそ分かる人生のそれぞれのステップでの「性」や「生」に関して大切なことも、多くの方に知っていただきたいと本の出版にたどり着きました。
デリケートゾーンケアは恥ずかしいことでも隠すことでもありません。この本を通じて、デリケートゾーンは汚い場所ではなく、産まれた瞬間から亡くなるまでいのちをつなぐ場所、神聖な場所、大事な場所という感覚を大人にも子どもにも、持ってほしいのです。
【表紙】
この表紙の絵は、不妊治療の末授かった私の娘が描いてくれました!
【もくじ】
●はじめに~一生を通して自分の体と心を大切にすること
●0歳~:生まれてすぐから始まるデリケートゾーンケア
・プライベートゾーンのこと(小さな子供たちの関心事、お風呂問題)
・思春期のはじまりは7~8歳
・初潮が来たことを言えない女の子たち
・精通を学ぶチャンスがない男の子たち
・これを知っていたらモテる!男の子にも知ってほしい話
●思春期、青年期(7~8歳から40代)
・セックスって怖い?(性感染症、望まない妊娠)
・プライベートゾーンと性的同意
・子宮頸がんワクチンのこと
・自分を知ることから始まるデリケートゾーンケア(鏡で見る、清潔、保湿)
・意外と乾いているアソコ
・顔も変わる?!未知の可能性がある膣のお手入れ
・30代に忍びよるセックスレス
●更(幸)年期、老齢(麗)期(40代以降)
・40代の性のたのしみ~男性も女性も睾丸とちつのマッサージでより輝く
・ちょい漏れ、尿もれは大丈夫?~骨盤底筋を鍛えよう
・更年期は人生の折り返し地点
・介護脱毛のメリット、デメリット
●おわりに
いただいた資金は、クラウドファンディングに関わる手数料を除いて全額出版の